ゲームニクスとは何か―日本発、世界基準のものづくり法則

「ゲームニクス」聞きなれない名だ。しかし「ゲーム」に関係することは間違いない。

「ゲームニクス」とはゲームのように「夢中になれること」を科学的に抽出して理論化しようとすることである。確かにテレビゲームに限らず「ゲーム」というのは人を夢中にさせられる魔力を秘めている。しかし、なぜ夢中になってしまうのか、いまだにはっきりとした結論が出ていないのが現状であろう。

本書ではまずは日本におけるテレビゲームから入っている。テレビゲームの変遷が一目で割るだけではなく、どのようにして「売れるゲーム」がつくられたのか、任天堂の成功、そしてSONYの失敗をもとにして解明していっている。

前半の中で一番気に入ったのが「ゲーム脳」を批判しながら「テレビゲーム」を非常に細かいところから指摘していったことである。

そしてその「ゲームニクス」がどのように扱われるのか解明するのが後半であるが、半分そうだと共感する部分もあるが半分はどうも論理の飛躍ではないのだろうかという疑いも称してしまったのは残念。