ネオニートの実態

「ニート」が社会問題となっている世の中、わが耳を疑うようなニートもいる。アフィリエイトやネトオクなどで親よりも多く稼いでいるニートも存在している。その名は「ネオニート」。本書ではニートでありながら大金を手にしたニートたちを追っている。

さらに本書では、日本の雇用形態と下流社会について座談会形式で徹底討論も行っている。

本書を読んだ後のひとこと。日本の雇用形態というのは少しではあるが崩れていると言ってもいいと思った。事実、安定した企業を就職してそれなりに設けた生活がいいのか、雇用されることよりもいっそのことニートになり、アフィリエイトや株で大もうけをしようと考えるかということにもなる。

しかし大阪学院大学の国定教授のように「お金」は汗水たらして働いてもらえるお金であることには変わりはない。私はこの意見に非常に共感をもつ。しかし株で儲けることは果たして「汗をかかないのか」といわれるとあまりそうでもないし、アフィリエイトだって工夫ひとつでもうかるともうからないとの差は激しい。

ネオニートという言葉はあまりいいイメージはわかないと考えるが「働いている」という考えからして見てもさほど変わりはないのではと私は思う。麻生議員も「ニートは捨てたもんじゃない」と言っていますから。