ついにこの時が来てしまった

夢の国産チーム志半ば…SアグリF1撤退「苦渋の決断」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080506-00000927-san-spo

 「苦渋の決断をくだすこととなった」-。スーパーアグリF1チーム(SAF1)が6日、資金難などを理由としてF1世界選手権からの撤退を決めた。チーム公式サイトに声明および鈴木亜久里チーム代表(47)のコメントが掲載された。エンジンやドライバーを日本関連で構成した「夢の国産チーム」は志半ばにしてが姿を消すこととなった。

 「昨年のシーズン初頭から、パートナーとして一緒に戦っていくはずだったSS United Group Company Limitedの契約不履行によりチームは経済的なバックボーンを失い、経営は非常に厳しい状況に追い込まれた」と苦しい台所事情を明かした。カスタマーカーに関する方向性の変化などチームをとりまく環境の変化もあり、新たなパートナー探しが難航したという(一部抜粋)。

ついに来てはならぬときが来てしまいました。スーパーアグリがコンストラクターとして姿を消してしまうときが。本当に悲しいですねぇ。

2006年初頭に波乱があったがスーパーアグリができました。しかし型落ちのマシンであるのにもかかわらず、下位に沈むことがあったにもかかわらず、着々と力をつけてきました。それが如実に表れたのが最終戦ブラジルGP。琢磨10位フィニッシュだけではなくファステストラップランキングで山本左近が7位に。

2年目は非常に印象的でした。開幕戦でいきなり琢磨が予選Q3進出しました。チーム自体Q2進出が目標であっただけに非常に印象的でした。そしてスペインGPで初ポイント。そしてカナダGPでは琢磨が当時のディフェンディングチャンピオン・アロンソをオーバーテイク!!そして6位入賞。これほどの活躍はフェラーリのコンストラクターズタイトルやライコネンのチャンピオン獲得以上に話題となりました。

3年目は打って変わって資金難により、いつも買いに沈んでしまい、そして日本人の活躍ということも一貴の登場により琢磨は雲隠れになってしまった。しかしそれでもあきらめないアグリの活躍。ガゼッタ・デッロ・スポルトでは高評価でした。

下位に沈んでも、ほかのチームより1~2秒以上離れていても、諦めずに走っていくチームは非常に印象的でした。しかし、資金難であることによりいなくなるというのは非常に残念でなりません。

この問題はこれだけでは終わりません。今度は琢磨とデビッドソンについてこれから詰めていくという報道がありましたが…、ほかのチームでの現状を考えると…、

琢磨が次戦以降F1ドライバーとして出場することが絶望的となったことは事実です。最悪引退も考えられます。というのは琢磨は非常にいいドライバーですが、ほかのチームが琢磨をもらうのかと考えるとだれも救いの手は差し伸べないと考えられます。それに手を差し伸べたとしても年俸の問題もあると考えられます。

デビッドソンは、確率は低いですがテストドライバーとしてなら救いの手はあるかもしれません。しかしテストドライバーはほとんどのチームは間に合っている状況なので行くあてがあるのかどうか…。

新しいチームが出てくるかということも考えたのですが、今シーズン時点で出てくることはわかりません。おそらくバーニー・エクレストンのみぞ知るとしか思えませんが。

とにもかくにも、次戦のトルコGPは寂しさが痛いほど実感すると思いますね。