ビジネス頭を創る7つのフレームワーク力

経済評論家・公認会計士で有名な勝間和代氏の新刊。

まずこのフレームワーク力は働く上での力としては非常に大切なことが書かれている。しかしどの本にも書かれているかというとそうではない。勝間氏ならではの思考回路の構成の方法が事細かに書かれている。7つのフレームワークということなので、以前から提唱していた論理思考力・水平思考力のほかに、資格化力、数学力、言語力、知的体力、偶然力が加わった。さまざまな問いや例があり体系的に覚えられる1冊ではあった。

ただ一つだけ苦言を呈するのであれば、「羽生名人」というくだりがあったことである。今は名人に復位して永世名人になったとはいえ、本書が発売されたときはまだ「(名人戦の)挑戦者」であったのでちょっとここだけは違和感があったように思えた。