江戸の教育力

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江戸の教育力 (ちくま新書) 江戸の教育力 (ちくま新書)
高橋 敏

筑摩書房  2007-12
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江戸時代の教育として非常に有名なものといえば「寺子屋」である。その中では読み書きが中心に行われていたが、その中身は現在の教育問題に大きなカンフル剤となろうことがたくさん詰まっていた。まずは儒教の教えである、これは学校教育では、国語・古典としてそれに関する読解や意味くらいを教えておけばいいという感覚になっているが、寺子屋では四書五経の教育もさることながら、それについての解釈について寺子屋外でも議論していたというのには驚きであった。それだけではなく、しつけに関する教育も厳しく行われていた、戦前の「修身」の教育もあったがそれの比ではない。むしろ戦後の教育の中でそのようなしつけの教育もだんだん薄れていって、形骸化している。元々「教育」というのは共同体精神を身につけることや勉強をすることだけではなく躾を身につけ世間に対して一般的なマナー・モラルを身につけるところである。もっと言えば、学校というのは学校単位で教育できるわけではなく家族・地域が三位一体となって子供を一人前に育て上げる役目の「一つ」である。しかし学校は全部やってくれるという幻想を一部の大人は持っており、それがクレーマーとなって教育機関を圧迫していることも事実である。そういう人たちには本書を読んで本来の教育の在り方を見つめなおしていただくことをお勧めする。

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