病気を治す食べ方、食べ物

病気を治すには食事に限るというのが本書の主張であり著者の主張である。私もこれには大賛成である。しかしこれには欠点があり、即効性がない。日本人はせっかちな民族であるので、病気になっても薬によって解決させようとする。また医師も薬によって治したりする方法を容易にとってしまう。でもそれだと即効性はあるにしても、病気で治すとは到底言えず、結局直しても薬漬けのスパイラルに陥り治る病気も治らない。

少し病気になり薬を飲んで安静にすると言うよりもあらかじめ食事を少し変えることによって病気にならない体をつくるというのも一つの手段である。

著者がやっている「1食抜き」の食事法については半分賛成であるが、無理やり1食抜くことよりも食べたくないときは食べないということに限る。朝だからたっぷり食べなければいけないとか付き合いだから、健康にいいからたっぷり食べろということは私から見ても著者の視点から見ても馬鹿げている。

だったら食べたい時に食べればいいし、食べたくないと思えば食べないとしたほうがいい。もともと原始人には太っている人はおらず野生の習性であるせいか食べたい時に魚や肉を捕ったり木の実を拾ったりして(時には火を使って)食べていた。これは人間特有のホメオスタシス(恒常性)が備わっていることによってできたものである。

今太っている人や、病気がちな人にはこれを読むとともに、無理やり食べるという主義ではなく食生活そのものを自分の体に合わせて食べた方がいいのでは。