“日本離れ”できない韓国

ここ最近竹島をめぐって韓国は反日感情が顕著に出ている。実際竹島について国際司法裁判や国連に訴えればいい物の韓国はそれを「二国間の問題」と拒んでいる。実際日本も日本で最後に訴えようとしたのは今から46年前の話であって、その間はほとんどいがみ合いをしながらも実際に司法裁判所に提訴していないというのも困ったものである。

せっかくここまで泥沼化しているのであればいっそのこと国際司法裁判所に提訴を合意して真実を確かめようという気がしないのかと考えると喧嘩両成敗といえる。

それだけではなく韓国併合による実効支配や戦争責任論、靖国問題、そして従軍慰安婦問題など韓国は反日や反米によってナショナリズムが成り立っているように思えてならない。ちなみにここで言う「反日」はアメリカ産牛肉輸入問題に関してが話題になっていることであろう(それだけではないけど)。

しかしあれだけ反日・排日運動を行っても韓国は日本離れができないと主張しているのが本書である。実際に反日になったのはいつごろだろうか。と考えるが本書ではあまり書かれていなかった。実際朝鮮半島を植民地化した。それと同時に満州や台湾も植民地となったが、欧米列強とは違い、植民地には多額の投資を行っている。例えばインフラの整備や日本独自の教育の強化を行っている。

しかし朝鮮では終戦直後、日本に従ってきた朝鮮人は自分も準戦勝国であるようにふるまい、日本軍の倉庫から食糧や武器を略奪しただけではなく、日本人への暴行も頻発したほどである。それほど日本人に対する嫌悪な感情を抱いていたのかどうかは定かではなかったものの、このような経緯があったということだけは伝えておくが、本書でもそのことに近い内容がある。

しかし韓国人はそれを認めようとしない、というよりもむしろ隠そうとしているという。
しかし本書でも書かれていたように韓国の反日感情というのは政府主導であった。それについては驚きはしなかったものの、実際歴史教育や国語教育というのは知らず知らずのうちに「思想教育」となりかねない。本書にも書かれているが「史実」よりも「そうであるべき」という考えは韓国人に強いようである。

従軍慰安婦問題についてはもうすでに「日韓基本条約」の「請求権放棄」によって解決されているのにもかかわらず、韓国人はそれを知っている人がほとんどいないというのには驚いたが、ここでも上記のようなことが成り立つ。当然その問題についてもそこに行き着く。

そう考えると歴史を歪曲し続けようとする中国と同じような感じがしてならない。しかし韓国が日本離れができないように、日本も韓国とは切っても切れない。先の「韓流ブーム」もそうであるように、韓国のトレンドをつかもうと日本人が韓国へ旅行に行く人も多くいる。両国間では、外交や政治的に緊張感はあるものの経済的には隣国であることから近い部分がある。中国と同じように「政冷経熱」である。本書はそう伝えたかったのだろうか。