宗教 VS 国家

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宗教VS.国家 (講談社現代新書) 宗教VS.国家 (講談社現代新書)
工藤 庸子

講談社  2007-01-19
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日本国憲法20条には政教分離の原則が明記されている。さてこの宗教分離は一体どこが源流であるのか。それはフランスにあるというのが本書である。フランスでは1895年に「スカーフ事件」が起こり、それを契機に1905年に政教分離法が定められ、ほぼ完全に宗教と政治との分離が相成った。しかしフランス革命はそれより100年前に起こったがその中で政治と宗教の確執が100年間も続いた。それが決定的となった事件が「スカーフ事件」となっている。それ以前はキリスト教により政治が支配されていた。その政治と宗教というのはかかわりをもっていたのか、なぜ政教分離を推し進めなければならないのかと考えると民俗学的観点から求めるべきなのか、政治学的観点からみればよいのかということも考えなくてはならない。ただ本書はフランスにおける政教分離の歴史について書かれているので前述の命題については別の本で解き明かしたい。
本書は人権ということに関してマザー・テレサから始まっているが、昔キリスト教に政治を支配されていたと考えると政教分離に反しているといってもいい。政治と宗教とは切っても切れないものなのか。あるいは政教分離というのは名ばかりなのかというのも問い詰める必要は本書にあるのではないだろうか。

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コメント

  1. 政教分離を排して、国家神道を再建しよう。

     教会や神父さんの権力が強くなりすぎて、王様や領主の政治にまで干渉するようになって西欧の社会に政教分離原則が成立した。その後、民主主義革命や社会主義革命後の政権もこれを踏襲した。つまり、政教分離原則ってのは、キリスト教からの政治の独立宣言みたいなものだ。非キリスト教社会では、無用な長物か、有害物質にもなりうる。
     実例がこの日本だ。無宗教と呼ぶのか、宗教心の欠落と表現するのか、クリスマスと葬式仏教とお正月が同居する宗教観念をもったこの国の歴史のなかで、宗教が政治をコントロールした事例は数……