感情暴走社会

クレーマーや暴走老人、感情の制御化効かずついカッとなってしまい取り返しのつかない悲劇を起こす人など、なぜこれほどまでに日本人は感情的になったのだろうかというのを考察したのが本書である。

戦後の経済成長によりものが豊かになったがそれの犠牲として心の豊富化というのが置き去りにされていたのかもしれない。そのつけが今になってこのような社会を生み出したのではないかと私は思う。

近年EQや前述の暴走老人が話題となっており、また精神医学への関心が高まっていることも事実であり、逆にうつ病など心の病も急増していることも要因である。

本書で最も多く主張していたのは「感情コントロール」だった。その中でEQを鍛える、「モノの見方」を変える、脳トレゲームなど多くの方法を提案している。

私事であるが私自身も感情的な人間である。音楽に携わっていたこともあってか高校・大学時代はものすごく喜怒哀楽が激しくどんな感情でもストレートに表現していた。それが独り歩きしてしまい後々取り返しのつかないことになったこともあった。その中でコントロールできる一つの方法が読書であった。

私は1日に数冊読むようになったのだがその中で私はいまどのように思っているのか、自分を見つめ直すことができる。読書というは教養を蓄えるとよく言われるが、私はそれに加えて読みながら自分を見つめなおす、そして活字の中でまるで座禅をしているかのように物事を悟ることもできる機会であると私なりに思う。

感情的になっている人達には私なりには簡単なものでいいから読書を勧める。もしもそれが足りなかったならば私のように本の感想をブログにぶつけるというのも一つの方法である(ただし公序良俗の範囲内で)。