日はまた昇る

日はまた昇る 日本のこれからの15年 日はまた昇る 日本のこれからの15年
ビル・エモット 吉田 利子

草思社  2006-01-31
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世界で最も売れている経済誌であるイギリスの「エコノミスト」の元編集長であるビル・エモット氏が前書バブル崩壊を予測した「日はまた沈む」がベストセラーになったが本書は戦後最長の好景気となった時に書かれた1冊であるがその時にビル・エモット氏はこれからの15年は「強い日本」になる。日はまた昇る、と分析した。このときは中国の景気は日本を凌駕するのではないのかという心配があった。日本は経済成長は着実に進んでいるが、それでもコツコツとした調子で、悪く言えば伸び悩みながら成長を続けていた。しかし著者はそれを「ウサギとカメ」に喩えて日本がアジア太平洋の経済を牽引するだろうとの見方を示している。
現時点での結果というよりか現状を見た限りでは、半分当たっており半分はずれているといった感がある。最初の半分は急成長を続けてきた中国経済がアメリカのサブプライムローン問題のあおりを受け、そして北京オリンピックの終焉とともに経済が後退。まるで全力疾走したウサギが途中で昼寝をしたというそうそうになったところは正しかったと言いざるをえない。では日本は亀のように着実に進んだのかというとそうではなかった。カメも寝てしまった。サブプライムローンの煽りで経済の減速をしただけではなく、日銀総裁人事の混沌化によりその「エコノミスト誌」において「JAPAiN」という造語がつくられるほどひどいものだった。経済回復をしようにも政府が後ろ向き、さらに日銀も対策の立てていない状態である。こんな状況で本当にカメのように着実に進めるのかという不安さえ駆られるが、その首相が辞任したため次期政権へと移り、やがて解散総選挙となる。政治にとっても経済にとっても大きな分岐点となるこの総選挙。1票が日本を左右するという意気込みで国民は望んでほしいと思う(自分にも言えることだが)。

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