デキる人は皆やっている 一流の人脈術

先日のセミナーにおいて神田氏とお話しする機会があった。その時に本書が紹介されたので、その日のうちに買い、そして読了。

本書は「一流の人物」たちと多数面識を持つ方の人脈術である。
著者が語る人脈術についていくつかピックアップしてみる
まず島田流人脈三つもポイント(p.19より抜粋)

「好奇心」
「フットワーク」
「現場主義」

簡単にいえば人(いろいろな)やモノ(コト)に興味を持ち、人と出会うことに厭わず、現場へと足を運ぶということ。特に最初の好奇心がなければ人脈をつくることは到底不可能だろう。好奇心があればフットワークと現場主義に発展できる。これをもとにしておもてなしや報告と言ったテクニックに入っていける。

さて人脈作りのテクニックの一つに挙げられるのが、話題を引き出すために異性のファッション誌を読むことを勧めている。さらには「日経MJ」と言った新聞や様々な雑誌などに目を通すというのもある。情報収集を行いそれを引き出しとし、話題に事欠かずにしておくことも大切になる。そしてそれにより会話が弾みもっと和気あいあいとなる。

そして会話の中に「なぜ」という言葉を使い理解を深めることも言葉力や質問力を磨くことで大切なことである。ジャーナリストの田原総一朗氏はよく討論において「なぜ」を多用するという。それは施策や考えをより掘り下げてどうしてその考えに至ったのかその経緯について理解ができると本人は語っている。議論と会話の違いではあるものの、「なぜ」という重要性は変わらない。

著者は変わった名刺ケースを持っている。先日の懇親会で見せてもらったがたちまち撮影会になってしまったことを今でもはっきりと覚えている。いったい何なのかについては本書を購入してからのお楽しみであるが、著者は人脈を固めるため、忘れられない「つかみ」の一つとして行っているという。さらにお礼のメールでも相手の興味を読みそれに対応したメールを返すというのも一つのつかみである。ちなみに私もお礼のメールが届いたが当ブログを見れば自ずと私の趣味は大体分かる。しかも著者は元スポーツ誌の編集者だけのことあって中嶋一貴やフランク・ウィリアムズとの2ショットをもらえたというのは脱帽と感謝の気持ちでいっぱいである。

島田様、この場を借りて御礼を申し上げます。
本書ではちょっとおもしろいグラフがある。「オモシロい人の脳内グラフ」とあるが映画が強いというがこれは広い知識であり、時々専門知識を備えているという人がオモシロいという。ちなみにここではグラフにはできないが10段階で私を測ってみた

IT…5
F1…9
歴史…5
ビジネス知識…4
政治…3
その他…1

当ブログが書評とF1ブログなんでこんな感じ。書評は多岐にわたるが、ビジネス書であったり歴史に関する(特に第二次世界大戦あたり)ものばかり読んでいた自分を反省。
そして最後は藤巻幸夫氏との対談。当然彼も人脈の達人である。人脈についてエピソードを交えて話されている。なかなかに濃い内容であった。

一流の人脈をつくるというのはなかなか難しいように思えるが、常におもてなしの心を持ち、礼を尽くし、アンテナを張る。飾らない自分を前面に見せ、出会った後も定期的に誘ったり、メールを送ったりして人脈をより強固なものにする。

すなわち「人に尽くす」ことである。
恋愛も人脈形成も同じように思えてきた。

本書は人脈をより強化する技術を提供し、その中で一流の人脈を身につけていくという人脈を大事にしていきたい人にとって、まさに最大のバイブルである。