PREP法で簡単に身につく 論理的に「話す」技術

論理的に話すということは一見簡単のように思えて実は難しい。中にはそういったことができないという人もいる。しかし「論理的に話す」ことはコツをつかめば誰でも身に付けられる。
今回は「PREP法」というのを紹介する。
「PREP」は

Point(要点、主張、結論)」
Reason(理由)」
Example(事例、データ)」
Point(結論、参考事項、繰り返し)」

という構成である。一見見てみると「起承転結」という構成によく似ている。

第1章「「論理的に話す」とはどういうことか」
「論理的に話す」というのはビジネスの世界ではどこいっても同じことである。ではこの「論理的」とは一体どのようなものなのか。簡単にいえば「道筋を立てる」「数字や固有名詞をこまめに使う」「順序立てて説明する」と言ったことが返ってくるだろう。さらにPREP法以外にも論理的方法があるが代表的なものとしては「帰納法」や「演繹法」が挙げられる。「帰納法」は事実を羅列したうえで結論を導き出すという方法であり、「演繹法」は三段論法(大前提→小前提→結論)のように前提や家庭を重ねた上で結論を導き出すという方法である。「PREP法」はどちらかというと「演繹法」に近いスタンスをとっているが、三段論法とは逆の順で論法を展開しているところは「演繹法」と違う所である。

第2章「こうすれば身につく基本話力」
わかりやすく話すポイントとして次の4つが挙げられる

・1文を短くする
・接続詞、つなぎの言葉を適切にはさむ
・話の展開を予測させる
・分かってもらう工夫をする

…当ブログとは縁のないようなものばかりだ。

第3章「Point 「要点から先に」がビジネス話法の原則」
最初に言いたいことを言おうという所。簡単にいえば結論から先に話すということ。

第4章「Reason 「なぜか」にどう答えるか」
次に理由。なぜこの結論に至ったのかということをいくつかの点に絞って大まかな理由を説明していけば次につなげることができる。そう、事例である。

第5章「Example 「説得力は事例から生まれる」」
その理由に至った具体的な例を示す。ここで初めて参考となる数字・固有名詞が入ってくる。またここで仮定法を使って理由を補強づけるということもその一つである。
話は少しずれるが論理的な話し方には残念ながら「声」の話というのはそれほど取り入れられていない。筋道さえ通っていればそういった声と言ったことは必要ないという考えなのだろう。しかしこの「声」というのも論理的な話し方を強める一つの武器になる。それは何かというと「声」によって強調すべき点を明確に示すということで、自分の話したいことがよりわかりやすくなる。また話に緩急がつきやすくなるので、相手がその話に聞き入ることもできる。いくら論理的に説得力のあるものがあったとしても、淡々とした口調で述べてそれで説得力があるのかというと必ずしもそうではない。特にプレゼンテーションは協調の仕方なども入ってくるからなおさらである。そこで論理を補強する武器で「声」を使うことができる。

第6章「Point 「まとめ」効果を上げるには」
話を戻す。ここでは結論をもう一度言うのもよし、参考としてさらに言うのもよしだが、ここでは結論をもう1回言ったほうが聞き手にはこう言いたいのかというのがはっきりとわかる。

第7章「プレゼンテーションに活かす! PREP法活用パターン」
今までならった技術を駆使してプレゼンテーションに活かしてみる。ここではまず長い話を「箇条書き法」と組み合わせてやることを推奨している。短い文からPREPという順に一つ一つやっていき、最後にまとめと移る。そして質疑応答にもPREP法を使う。

論理的に話す方法の一つとしてこの「PREP法」を取り上げたが内容はそれほど難しくはない。コツさえつかめれば誰でも簡単に身につけることができる。仕事を行う上で実践してみてはどうか。