3時間で読める!ビジネス新書900冊

本書はビジネス書を70のテーマに分けて紹介している900冊も紹介するわけであるから紹介できるのかという疑いさえするがここは「新書マップ」の編集部。本書を通じて多くのことを学びとれる凄さを秘めている。

「新書マップ」なだけに新書の傾向についても書かれている。私の解釈と交えながら紹介しよう。

「岩波新書」…主に左寄りと言っていいだろう。だがレパートリーがなかなか広いので思想抜きにしても楽しめるところが多い。

「中公新書」…新書を読むにあたって初心者はあまり立ち入らない方がいいかもしれない。ここの新書は学術的なものが多く、そう言ったことをある程度わかっていなければついていけなくなる(わかっていなくても理解できるものもあるが、わずかと言っていい)。だがある程度の教養を深めている人にはこれほど面白い新書はないだろう。

「文春新書」…近現代史を得意としている。昨年東京裁判の類では結構お世話になった。

「朝日新書」…「朝日新聞」自体好かない私も私だが…、ここは告発系のものが強い。

「PHP新書」…「PHPビジネス新書」と言ったものもあるとおり主にビジネス中心。ビジネス書評者にはお世話になっている人も多いことだろう。

「新潮新書」…簡単に読めることと「バカの壁」などの大ベストセラーもある。初心者向け。

「講談社+α新書」…当ブログではお勧めの新書。なんといっても雑学的、趣味的なところが強み。

「講談社現代新書」…現代に関することについてが強い。歴史や哲学と言った人文科学を重視している。中には500ページ超えるような新書も存在するので読みごたえがある。

「光文社新書」…社会科学が強い。

「集英社新書」…翻訳が多い傾向にある。だが翻訳版もさほど難しくないように書かれているのでわりと読みやすい。

「ソフトバンク新書」…ITやサブカルチャーにまつわることが中心。特にITにかかれば右に出る新書はないほど。

他にも新参ものでは「ベスト新書」「マイコミ新書」というのが私としてはお勧めである。読みつかれた時は「2ちゃんねる新書」というようなナンセンスもの(?)を読むといい。

新書は読みやすいこと、かつ安価で買えることで有名である。本書と「新書マップ」でもって興味のある新書を選んでamazonに行くのもよし、リアル書店に行って読み比べて買うのもよし、新書は読みさすさでもって大きな可能性を秘めている。