ご当地バカ百景 ウワサの物産展

ご当地では他の地域には考えられない「常識」というものがあり、よそから来た人からしたら「バカ」呼ばわりされるようなものまで存在する。47都道府県でしかわからないようなモノ・コト・考えに至るまで網羅されている一冊である。
私の出身地は北海道旭川市。これに関する「バカな情報」を見てみると、

「「旭川あたりではカラスがシバレて(寒さで)落ちてくる事がある」て噂を聞いたことすらある」(p.10より)

あくまで噂です。
氷点下20度以下の時でもカラスはしぶとく生きています。中心部では寒さも吹雪も関係なくゴミあさりをしています。

「冷蔵庫は食品を凍らせないようにする道具と勘違いしている。」(p.12より)

勘違いではありませんが、凍らせないように冷蔵庫に保存していることは「事実」です。特にジュースは外に置いておくと凍ってしまい、溶かすのに時間がかかる。そのため外に置かず冷蔵庫にしまいます。

「旭川市ではだれも列車やバスに並ぼうとしない。列に並ばないというより、列ができない。」(p.13より)

初耳だが、思い当たる節あり
旭川に住んでいた時は交通手段は専らバスだった。特に混んでいるときは列になって並ぶというよりもむしろ人だかりというようなものだったことを覚えている。ただし列車に関してはあまりよくわからない。
他にもたくさんあるのだが、突っ込みすぎても本書の面白みが伝わらないのでここまでにしておく。

47都道府県のアウトローといわれるモノ・コトについて書かれているが、地元のところを見ていても、他の都道府県を見ていても地元や住んでいるところでは気づかないような「ネタ」が存在する。
「日本」は面積的には狭い。しかし地方の名産やアウトローなものを見つけていくと日本の「広さ」というのがよくわかる。
本書もお勧めだが、「ご当地「バカ」百景」シリーズやこういったアウトロー的な内容がたくさん詰まったサイト「借力」というのがある。
本では味わうことのできない面白さや奥ゆかしさのあるサイトである。是非一度のぞいてみるといい。