手帳進化論―あなただけの「最強の一冊」の選び方・作り方

手帳の使い方というのは人それぞれ違う。違うからでこそ誰もが「自分だけの手帳」を作りに、手帳術というノウハウ本を探したり、最近では著者が作った手帳にすがるという人もいるだろう。

本書は手帳の選び方、作り方について様々なケースを網羅しながら紹介している。最後に私の手帳術も公開する(写真は入れられないが)。

第1章「手帳とは何か?――役割で読み解く手帳文化史」
「手帳」というのは一体いつから、どこから来たのだろうか。時期はというと日本における「太陽暦」と同時期に当たる、明治時代初期である(それまでは「太陰暦」というンを用いられており、カレンダーでは「旧○月○日」と書かれている)。その時はビジネスというよりも警察や軍といった関係者がもつものとされていた。
ビジネスの世界に浸透したのは、高度経済成長まっただ中の時、70年代に入ってからであるが、80年代に「システム手帳」が出現してから、今のように「当たり前」という風になった。

第2章「今、手帳はどうなっているのか?――成り立ちから現代の“手帳術”を探る」
前述のシステム手帳や「「超」整理術」でおなじみの野口悠紀雄氏の「「超」整理手帳」、今ではブロガー達にも人気の高い「ほぼ日手帳」、さらには勝間和代氏や内藤忍氏も手帳をプロデュースしてきており、手帳のヴァリエーションは豊富である。
さらにインターネット上でもOutlookといった手帳ツールというものも存在しており今となっては「紙」のみという概念では語られなくなってきた。

第3章「手帳の“システム”を知って、独自の“手帳術”を編み出す」
世の中には様々な「手帳術」というのが存在する。大概その手帳術は著者が編み出し、自らが最適だったということで本を通じて他社に伝播させるというような働きを担う。
著者の手帳術で持っていかに「自分流」にしてカスタマイズするのかというのが課題だが、あんあんがいこれが面白い。
実践を繰り返していくうちに自分にしっくり合ったものが見つかる。とはいっても最適なものは1つばかりではなく2つも3つもあるというのだから手帳というのは奥が深い。

第4章「手帳にアイテムを組み合わせて使う」
アイテムの使い方について書かれている。私はあまりやってないので割愛する。

第5章「手帳をスイートに組み立てる」
第4章ではアイテムは使っていないと言ったが、いつも使っている手帳の中に電車の路線図や地下鉄の路線図が入っている。東京は乗り換えが多く、路線も複雑なのでこれがものすごく役に立つ。それだけではなく手帳に使えるようなツール、たとえば時刻表もインターネットで自由にダウンロードができるという。本書ではそういったサイトも紹介されているのでぜひ活用してみるといい。
さて、いよいよ本題というところだが、私の「手帳術」について紹介する。
私が使っているのはこの手帳である(画像がないというのが残念だが)。

高橋手帳であるが、B5サイズと手帳にしては少し大きめのサイズである。持ち運びが容易で気楽に書けるというのには程遠いものの、予定やその日の日記などいろいろな用途で、しかも多く書けるというのが利点にある。
私はどのように使っているのかというと、まずカレンダー式の月別予定にはセミナーや仕事上の会議、というものを入れる。この日の予定にはどのようなものがあるのかというのが一目でわかる。
この内容は週別にも転記しているが、時系列で予定が書けるので時間ごとにマークをする。右の余白のところには、
左:仕事上の予定、中:仕事の目標、もしくは仕事の内容、右:プライベートの予定・内容(おもにセミナー)
というような要領で書いている。
それだけではなく、ノートの欄には、仕事の合間や休みの時に名言を拾うということをしている。ページの余白に書き留めておくということを行っている。苦しい時にそれらの名言を眺めることによってまた、仕事をしようという気概にあふれる効果がある。
ある意味普通のようであるが紹介までに。