女子大生会計士の事件簿

今日28日に行われる「さおだけ屋と女子大生@UNDERGROUND」。その準備も兼ねてか山田真哉氏の本を取り上げようと思う。山田真哉氏は著書はかなり多く、わかりやすさと奥深さで評判であるが、私はというと山田氏の本をいくつか読んだことはあるのだが、肝心の書評はというと、前身の「蔵前トラック」において「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学」や「食い逃げされてもバイトを雇うな 禁じられた数字(上)」しか取り上げていなかった。

「さおだけ屋」もさることながら、今回取り上げる「女子大生会計士の事件簿」もベストセラーシリーズのはしりとなった一冊である。

女子大生シリーズはいくつかあり、どれも数字の奥深さやトリックというのを大胆不敵に、かつ分かりやすく、そして数字のワンダーランドに誘ってくれるようなストーリー展開をする。
今回はあえてその原点となる一冊を取り上げた。

監査ファイルⅠ <北アルプス絵はがき>事件
監査ファイルⅡ <株と法律と恋愛相談>事件
監査ファイルⅢ <桜の頃、サクラ工場、さくら吹雪>事件
監査ファイルⅣ <かぐや姫を追いかけて>事件
監査ファイルⅤ <ベンチャーの王子様>事件

この5つの事件の公正であるが、会計用語や数字が分からなくてもこの「女子大生シリーズ」を読めばあらかた理解できる、それ以上に想像しやすく、人それぞれであるがとんとん拍子で理解しやすく作られているのが山田氏の真骨頂といえる。私が印象的だったのは「監査ファイルⅠ <北アルプス絵はがき>事件」である。

簿外入金と架空出金についてであるが、その手口にも驚いた。まさかまねした企業がいたのではと疑ることもあるほどだった。

本書のみならずシリーズという形で不定期ながら取り上げていこうと思う。さて、次はいつ取り上げようか。