視覚マーケティング実践講座 ブログデザインで自分ブランドを魅せる

「シカマケ」こと「視覚マーケティングのススメ」のブログ実践版の一冊である本書は、今年の3〜4月に行われたブログデザイン勉強会の内容をもとに構成されたものであり、「ネタフル」で有名なアルファブロガーのコグレマサト氏や勉強会参加者とともにアツい勉強会となったというのが見て取れる。

Chapter 1「デザインリニューアルの第一歩は自己分析から」
ブログデザインをリニューアルするということは自分しかない「オンリーワン」のデザインを作るということ、ブログによって「ブランディング」をするという観点から、デザインを決めるコストは高いが、その分前述のようなリターンが返ってくる。「ハイコスト・ハイリターン」に近い位置にいるのではないだろうか。
さてここではだ一歩として自己分析ならぬ、ブログ自己分析を行っている。本書では「水戸黄門」と言うのがキーワードだが、「デザイン」と「水戸黄門」の関連性と言うのが不思議でありながら見事にあっているところが印象的であった。
自分はどのような人間なのか、どのようなブログを書いているのか、読者の印象はどうなのか、周辺のブログとの差は何なのかと言うのを行うなど、いわゆる「棚卸」をしている。

Chapter 2「自分を印象づけるためのデザイン戦略を立てる」
棚卸が終わったら今度はどのようなデザインをするのかという戦略を立案していく。自分のブログの色、曲といった「特徴」といったものを決めて行く。例えばブログタイトルのデザインはどうしていくのか、ブログの背景やヘッダーの色といったものの「基調」を決めるところである。
「曲」でふと思いついたのが、当ブログのテーマ曲。私自身はもともとサザンファン、とはいってもテーマになる曲はない。しかしF1好きと言うので考えてみると、
「TRUTH」/T-SQUARE

地上波のフジテレビではあまり使われなくなったが、それでもF1のテーマ曲として根強い。「スピード書評」と言われているから、ある種ぴったりのように思える。

Chapter 3「作って叩いて ラフデザインをブラッシュアップ」
いよいよ本格的にデザインに入っていくのがこの「ラフデザイン」である。スタンスと基調をまとめたらどのようなブログのデザインにしていくのかというのを考える。本源協会の中で最も激しく、熱かった所である。それを象徴するかのようにウジ氏のアドバイスの辛さと言うのがひしひしと伝わる。特にコラムでは「鬼コーチ」と呼ばれているところがそう思えた。
ウジ氏とは何度かお会いしているためそういった印象がなかった私にとっては、そのギャップに大きく驚嘆をした章であった。

Chapter 4「ゴールを目指してデザインを仕上げて行こう」
いよいよブログのデザインを行い、仕上げをするという所である。レイアウト、フォント、カラーに至るまでHTMLやCSSを駆使してどのようなデザインに仕上げていけばいいのかというのがよくわかる。さらにブログデザインを超えて、時分はどのように表現をしていきたいのかというのが見て取れたところであった。デザインを通じて何かを成すこと、デザインのみならずそのことも教えてくれる勉強会であったと私は本書を読んで思った。

ブログデザインをどのようにしたらいいのか分からなかった人たち12人が、ウジトモコ氏とともに学び、ともに叱咤激励しながらデザインをしていった姿がそこにはある。本書を読んでそう思えた。