今さら聞けないクラウドの常識・非常識


今さら聞けないクラウドの常識・非常識 (新書y 223) 今さら聞けないクラウドの常識・非常識 (新書y 223)
城田 真琴

洋泉社  2009-10-06
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洋泉社様より献本御礼。
ITの世界ではすでに浸透している「クラウド・コンピューティング」。通称「クラウド」と呼ばれているが、これは一体何なのかと言うとあまり分からない人が多い。実際SE業界でも知らない人もいるため、思っている以上に分からないという人が多い。簡単に言えばGmailなどのフリーメールやamazonといったものを想像してみてほしい。サーバーといった概念が私たちの見えない中で動いているが、使っているユーザはそれを気にすることなく今日も円滑に使い続けられる。見えないところでサーバーが処理してくれる。その「見えない」というのが「雲の先」と言うことから「クラウド・コンピューティング」と名付けられた。本書は今話題の「クラウド・コンピューティング」の全貌と「クラウド」が描くITの未来を語る一冊である。

Chapter1 「クラウド・コンピューティングとは何か?」
「クラウド・コンピューティング」の言葉を聞くと、コンピュータなどのITに関して疎い人にとっては身構えてしまうかもしれない。
しかしよくよく考えてみると私たちの生活に直結している部分も多い。インターネットを通じてメール(フリーメール)を使用することができ、インターネットを媒介としてブリーフケース、表計算、ワードに至るまで様々なことができる。ITの技術的な分野と言うよりも、むしろ使われているのはそういうことを知らない私たちに他ならない。インターネット経由で様々なツールを使用できる。このことを総称して「Saas」とも呼ばれている

Chapter2 「クラウド・ネイティブ企業が推し進める戦略」
「クラウド」はもはや企業にとっても戦略を立てなくてはいけなくなる段階に入っている。特にGoogleでは様々なクラウド戦略を立てており、「Google Apps」などを推進している。
この「Google Apps」とは何かと言うと、簡単に言えば「Gmail」としたオフィスツールをGoogleが一手で担おうというものである。
こういった「クラウド」は企業向けにも推進しているという。便宜化や効率化といった所に強みを持っており、企業も注目している。

Chapter3 「クラウド時代に向けて大きく舵を切るIT業界」
IT業界にとって「クラウド」は大きな影響を及ぼした、と言うよりも看過できない存在となった。とりわけIBMやHP、マイクロソフトなど世界的にシェアを持つ企業はその分野に対して特に力を入れており、DBやプロバイダを駆使してユーザにどのようなサービスを提供していくのかという所で試行錯誤を重ねている。とはいえGoogleやAmazonなどインターネットを媒介として利益を上げている企業に後れをとっているのは確かで、今後の巻き返しと言うのも注目の一つである。

Chapter4 「クラウドの利用が進み始めた日本」
では日本はどうだろうか。政府や地方自治体、民間企業単位でシステムを通じた「クラウド化」は進んでいるが、前章で述べた企業のように「日本から世界へ」というようなサービスを提供していくという所ではChapter3で述べた企業よりもさらに遅れをとっている。
但し、国単位か、民間企業の団結によって世界最先端の「クラウド化」と言うのを行うのかどうかというのも課題であるのだが、すでにつくられている「クラウド」を利用して、例えばGoogleの「Gmail」などのツールを利用する企業もあることを考えると、まだ先の話のように思える。

Chapter5 「クラウドのダークサイド」
いいことだらけの「クラウド」であるが、その分大きなリスクを孕んでいることも忘れてはならない。ではどのようなリスクがはらんでいるのか、簡単に言えばセキュリティやプライバシーにかかわるもの、さらにはネットワークを介するため、突然の回線トラブルや混雑によるアクセス時間の超過というものがある。

Chapter6 「国産クラウドの挑戦」
Chapter4では自治体や国、企業単位でやっているだけかと思ったが、主要電機メーカーも世界的な企業に負けじと「クラウド化」の技術を推進している。

Chapter7 「クラウドが描く未来予想図」
「クラウド化」はコンピュータのみならず携帯電話でも普及されており、特に携帯電話では通信速度が格段に速くなっている。もはや「ユビキタス化」に限りなく近づいており、インターネットを介した情報技術はより身近なものになっていく。

「クラウド」と言ってもあまりピンとこなかった人、または「クラウド」のことをもっと知りたい人にとってはうってつけの一冊であると同時に、これからのITにとって「クラウド」がどれほどまで重要な位置を占めるのかということを考えさせられる一冊である。

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