トヨタ F1撤退を正式発表

トヨタ F1撤退を正式発表

トヨタ自動車は4日、豊田章男社長が東京都内で会見を開きF1から撤退することを正式発表した。世界的な不況により、今年度も巨額の営業赤字に陥る見通し
のトヨタは、F1撤退によるコスト削減を決断した。会見に出席したチーム代表、山科忠氏が言葉を詰まらせ涙を見せる場面もあった。

トヨタは2002年にF1に参戦し、当初は2012年まで継続する方針であったが、去年秋以降の急激な自動車の販売不振で経費の削減を迫られ、年間数
100億円とも言われるF1参戦についても検討を重ねてきた。その結果、最悪の時期は脱したとはいえ、2期連続の赤字となる見通しのため、来年以降の参戦
を断念し、今年限りでF1から撤退する方針を固めた。(GPUpdate.netより一部抜粋)

昨年のホンダ、今シーズン半ばのBMWに続きトヨタまでF1から撤退を発表しました。トヨタだからというよりも日本のF1チームがこの撤退により無くなってしまうからです。

日本のメーカーと言うと、ホンダのみならず、パリダカで活躍している三菱、WRCでチャンピオンにも輝いたスバルもありました。スバルに至ってはホンダと同じように昨年WRCから撤退したニュースがありましたし、三菱もワークスとしての参戦を今年いっぱいで終了する見通しを発表しました。

世界に誇る日本のメーカーが相次いで技術の最高峰の地から撤退するということは業界にとっても深刻なダメージになりかねません。

ブリヂストンも来年いっぱいで撤退すると発表しています。

さらに言うと可夢偉や中嶋の来シーズンのシートも心配になります。今季ノーポイントだった中嶋は、有力な移籍先を失ったことにより、移籍先が見つからなくなる可能性が高まってきました。さらに可夢偉は最終戦で初ポイント獲得などの活躍を見せ、片鱗を見せ始めた矢先の出来事です。

来シーズンは3ないし4チームが新たに参戦しますが、ストーブリーグ争いは厳しさの様相を見せており、信じたくないのですが、来シーズンは日本チームも日本人ドライバーもいないという私たちにとってはさびしいシーズンになる可能性があります。

悲壮感ばかりが漂ってしまいますが、可夢偉や中嶋がどこかのチームで来シーズンは知ってくれることを願うばかりです。