モテ本案内51

「モテたい」は老若男女問わずして持っている欲求の一つとして挙げられる。昨今では「草食系男子」「肉食系女子」などがあり、それに関する本も出版されているほどである。最近では「非モテ」といった、モテることを拒んだ人や、結婚をしたくないという男性・女性も増えているのも実状として挙げられており、晩婚化に拍車をかけている。

そうかと思えば昨年から「婚活」という言葉が誕生し、様々な婚活サイトやパーティーが行われている現実がある。ちなみに本書を記念した婚活セミナー&パーティーも12月13日に開催される(私もセミナーに参加する)。

私自身、モテ本を書評する機会はほとんどなく、正直言って何があるのかさっぱりつかめなかったが、主要の51冊を厳選しているため、どのような傾向なのかというのが良くわかる。またマトリックスも巻末に掲載されているため、非常に分かりやすい。
最近では前述のほかに、「婚活」「おひとりさま」と用語が誕生し、日本の少子化・晩婚化というのが顕著になってきている象徴なのかもしれない(但し結婚の組数が減ったり、離婚が増加したりしているわけではない)。

しかしそういった状況の中で「モテ本」はいつ頃からでき始めたのだろうか気になるところだが、少なくとも「恋愛術」や「異性との付き合い方」というような類の本が「モテ本」の原型になっていると考えられる(あるいはそれ以前のものもあるのかもしれないが)。男女の恋愛が時とともに変化をしていくが、現在では「異性の付き合い方」というよりも「婚活」などの言葉が多くなっているように思える。

恋愛も多様化し、従来のようなお見合いや恋愛の形式ばかりではなく、異性との接し方、さらには男性・女性の傾向が絶えず変わっている。現在までに至っている恋愛、モテ方の結晶が本書にある。私はそのように思える。