一瞬で心をつかむ“笑声力(えごえりょく)”

著者の成田様より献本御礼。
本書の「笑声(えごえ)」とは一体何なのだろうか。まず言えるのは決して「笑い声」ではないことである。「笑声」という言葉は私も初めて聞くが、「笑い」ということに関連することであるように思える。

……決して「漫才」などの「お笑い」ではございません。

「笑声」の「笑」というのは、「笑顔」などのような微笑ましくなる、ポジティブになれるような言葉で捉えられている。本書は相手にそのような気持ちを与える声「笑声」というのは何なのか、それをどのようにしたら身につけられるのかについて書かれている。

第1章「あなたが笑声を持っていることに気づいていますか?」
人は誰しも「笑声」というのを持っているという。当然個人それぞれ声の特徴など多かれ少なかれ違いを持っている。その特徴をマイナスに捉えてしまい、本来持っている力を出せていない、もしくは出していないだけである。では「笑声」が誰でも出せるにはどうしたら良いのだろうか。次章以降に技術的なレッスン内容が書かれているが、根幹をなすのは「心がけ」、精神的な要素が強い。

第2章「笑声のための基礎レッスン」
ここでは具体的にどのようなレッスンメソッドを紹介している。CDも付属しているため、それとともに練習をすることができる。「笑声」の魅力を知ることができるだけではなく、それとともに実践ができる為、一石二鳥といえる。
声のクセ、魅力を知る、いい声を出すための姿勢、呼吸、発声など様々なメソッドが盛り込まれている。

第3章「笑声のための心がけ」
第1章にも書かれているとおり発声をするためには「心がけ」が肝心である。その心がけをするために話し方にも、工夫を凝らしている・・・・・・と言いたい所だが、笑顔になること、ポジティブな言葉を話すこと、相手との会話にクッションを入れるなど相手の立場に立つことなど心がけ一つで、「笑声」に返信させる大きな糧となる

先程も書いたが本書はCDも付属しているため、その場で実践をすることができる。声に自信がない人、暗い声といわれる人にとってまさに「恵みの一冊」と言える。