人生が変わる!「夢・実現力」

皆さんは「夢」について、どのように考えているのだろうか。「実現できるもの」、「所詮叶わぬもの」など様々な意見があることだろう。本来「夢」は自分がかなえるべき「願望」であり、大いなる「目標」である。「夢うつつ」のごとく「夢」を見るだけなのか、その「夢」を目標にして日々邁進するのかというのは心がけ次第といえる。

本書は幾多もの挫折を繰り返しながら、数々の夢を叶えてきた方が「夢」とは何なのか、その「夢」を実現するためにはどの様にしたらよいのかと言うことを「アツく」語っている。日本人が見るべきことを忘れた「夢」、それを取り戻すバイブルといえる。

序章「僕の履歴書」
著者の人生はまさしく「波乱」に満ちたものであった。今となっては考え難い「高校浪人」を経験したり、18歳で父親が蒸発し、夜間大学の傍ら企業を行い、元首相に弟子入りしたり、衆院選に出馬した。その中で著者はかけがえのないものを学んでいった。それは「夢」の可能性。その「夢」に向かってただひたすらに邁進していく。そう、「一念通天(いちねんてんにつうず)」と言う言葉がもっとも似合う人は日本中探してもいないと言うほどである。

第1章「志・夢・情熱の実現力」
最近のノウハウ本では「夢」を叶えるために「計画」や「PDCAサイクル」が必要だとか主張する本が多い。それはそれで良いのだが、あくまで「方法論」である。しかし本書はそういった「方法論」はわずかしか書かれておらず、むしろ「夢」を叶えるためには「情熱」「根性」が必要であるという「精神論」の傾向が強い。「夢」を叶えるためにはそれを行う最初、そして最後に輝くのは精神的な要素が強いことを考えると、本書は精神的な位置づけが強い。

第2章「夢・実現を加速する人脈術」
第1章にある情熱を生かし、人脈を形成する。思いに共鳴し、支えられている人を見つける。人脈形成というと肩書きや会社名で萎縮せず、分け隔てなく人脈を形成すること、良い人脈、良いビジネスチャンスを拾いながら、自分を成長する。そしてその成長を相手に恩返しをするかのごとく化学反応を起こすという。

第3章「夢の実現に向けた備え」
夢を叶える準備として、学生時代から様々なことを行うことを奨励している。特に「学生にしかできないこと」、例えば学生のみ参加できるイベントに積極的に参加をすることだけでも、いろいろなものを得ることができる。
社会人になっても、会社に勤めながら、副業をしたり、会社とは何も関係のない交流会に参加をし、社外にも目を向けてみる。
「人と違ったことを体験してみる」ことによって人と違ったものを得ることができる。常に人が通ったレールを通るよりも、誰も通らないあぜ道・けもの道を通る。そのことで新たな発見・経験を得ることができる。ひいては「夢」を叶えることができる。

「夢は見るものではない。
 叶えるものである。」

誰もが「知っている」ことだが、実際に「している」人は少ない。本書は著者自身の人生を交えて、「夢」の重要性、「夢」を叶える重要性というのを説いた一冊である。