一流になるための人生の棚卸し術

「棚卸し」というのは元々商品陳列に際し、帳簿上の数と実際にある数をあわせるために行われるものである。それによる損失や利益を簿記の勘定上で「棚卸減耗損(益)」と言われる。
キャリアアップにおいても、就職・転職においても「棚卸し」が重要視され、主に自分はこれまでどのようなことをやってきたのか、自分はどのような人間で、長所は、短所は何なのだろうかというのを見つめ直す機会としてある。

著者は開放区や福助の再建の陣頭指揮をした「伝説のカリスマバイヤー」といわれており、現在は「伝説のカリスマディーラー」と呼ばれる兄とともにコンサルティング会社の副社長を務めている。本書は棚卸しによって人生をいかにして「デザイン」をするのか、そしてプレゼン・コミュニケーション・人脈をどのようにつけていけば良いのかを伝授した一冊である。

第1章「すべてを【デザイン化】してみよう!」
現在では終身雇用制が崩壊したばかりではなく、こういうご時世であるためか明日働ける保証がない時代である。そのときにこそ、「夢」をデザインし、そのために出会いなどの「実行」を行うことが大切であるという。

第2章「【プレゼンテーション】自分をきちんと表現できているか?」
そもそも論かもしれないが、日本人は「プレゼン」の場に弱いという認識が海外ではびこっている。これは政治的な「演説」にも同じことが言えるが、プレゼンは何も会社の重要案件の紹介を行うばかりではない、1分間の自己紹介、1分間で皆の前で夢を語るというのも立派な「プレゼン」である。限られた時間の中でいかにコンパクトにはなし、いかに説得させるのかがカギとなる。:

第3章「【コミュニケーション】相手の心をえぐれているか?」
「コミュニケーション力」というとみなさんは何を想像するのだろうか。「話す力」だけだと考えている人が多い用に思える。確かに話し方も一つとしてあげられるが、それだけでは、コミュニケーションは成り立たない。相手の話を「聴く」力をもったり、相手の話を掘り下げるために「訊く」力をもったりすることも手段の一つとしてある。また本章では「ホスピタリティ」の重要性についても説いている。

第4章「【人脈】「未来人脈図」は描けているか?」
著者と言えば「デザイン」の他にも「人脈」という面が強い。財界人から芸能人に至るまで様々な人脈をもっている。さて本章では「人脈の広げ方」というようなノウハウではなく、「好奇心」といったどちらかというと精神的な要素が強い。

第5章「自分を【ブランド化】させよう!」
最近叫ばれている「ブランディング」について書かれているのが本章である。自分の嗜好、思考、志向がどうなのか、「棚卸し」がものをいう。「棚卸し」の本丸は次章に置いておくとして、ここでは自分が何をしたいのかの「志向」、何が好きなのかの「嗜好」を明確にして、「軸」を築かせることによって本物にしていく。

第6章「【棚卸し術】自分の「志」を確認しよう!!」
さて本書のタイトルである「棚卸し」である。今まで何をしたのか、自分の成果と目標を見比べて、これからどうしていけばいいのか、何をしたいのかを明確にする材料とする。

ブランディング、目標達成に向けるに行うべきものとして大きなものは「棚卸し」「ふりかえり」である。著者は「棚卸し」をすることにより、自分の強みを生かし、様々な功績を上げ、今でも第一線で活躍をしている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました