運の管理学 人生に「結果」をもたらす幸せの方程式

株式会社ダーナ 山本様より献本御礼。
「運が良い」や「運が悪い」ということをよく聞く。しかし運はちょっとしたことでも、どんなに強運でも逃してしまい、結局悪運続きとなってしまう。

さて、本書のタイトルは「運の管理学」ということだが、「運」は管理できるのか疑いがあるのだが、なんと管理ができるという一冊であるが、自分自身の心掛け、家やオフィスの管理といったものから運を引き寄せることについて書かれた一冊である。

第1章「「運」は人生を大きく左右する」
中国大陸の賢者たちは古来「天」「地」「人」を揃った時に行動を起こせば、成功をするといったそうである。逆に言うと上記の3つの行いを行わない限り、行動を起こしても結果は返ってこない、3つはその「運」を管理しているものであるという。ちなみに「天」「地」「人」それぞれの役割はそれぞれ、

「天」→「奇門遁甲(きもんとんこう)」
「地」→「風水」
「人」→「修身」

と位置付けられている。風水は言うまでもないが、「奇門遁甲」は簡単に言うと方位の吉凶を見定める術の事をいい、簡単に言えば「方位」のなかで「良い方角」を選ぶ、すなわち「吉方」はどこなのかを見定めることにある。
では「修身」はというと、礼儀作法や道徳心、心構えといったことなど社会生活に際して立身出世いするためのモラルを身につけるためのものである。
日本では明治時代に「教育勅語」が発表された時から筆頭科目として位置付けられており、礼儀作法など徹底的に磨かれていたが、大東亜戦争後、GHQが軍国主義の象徴であるとして廃止された。修身教育は「教育基本法」ができ始めた戦後には、「道徳」として復活したが、修身ほど重要視されなくなった。
では本書における「修身」とは何かというと、「心構え」などの身のこなし、心、道徳とそのままであるが、風水や奇門遁甲と同じく「儒教」の要素があるため、修身が入ったのではないかと考える。
ちなみに本章は「運の良い人」「運の悪い人」の特長と「運」の管理は本当にできるのかについて書かれている。

第2章「「運」を良くするに鍵は「脳」にある――『ラックマネージメント』の極意」
運を司るものとして挙げられているものの一つとして、「脳」が挙げられている。「脳」とはいっても記憶力といったものではなく、あくまで「五感」、「視覚」「嗅覚」「触覚」「味覚」「聴覚」であるが、視覚や嗅覚の環境を変える、「触覚」でちょっと意味が違うが「人との出逢い」、「味覚」では温かい食べ物や飲み物、「聴覚」ではポジティブな情報など、全ての海運は「五感」、ひいては「脳」に通じると言える。

第3章「「運」とは何かを知り、「運」を味方につける」
「運」とは何か、「運命」とも言えるし、その状況を「運ぶ」ということも「運」といえる。「運命」はチャンスとも言え、人との出逢いや変化によりチャンスを運ぶことができる。そのチャンスは貯金できず、あなたの心構え次第といえる。
そして急激な変化を行わず、常に少しずつでも良いから「変化を続ける」ということも「運」を良くする要素の一つである。

第4章「人生の流れを変える方法」
人生の流れを良くするための方法論が本章と次章に書かれているが、ここでは人、考え方、行動、食鋸とが中心である。
会社の中以外の人と出会い、その人の考え方や思考、嗜好を学び、自らの思考の血肉とし、ネガティブ思考をやめてポジティブな思考、さらに夢を語ること、身だしなみに気をつけながら、人の心を動かすような仕事をする。そして繁盛している店に行ったり、温かいものを食べる・飲むことを心がけると、運の良くすることは全て「心」のエンジンを温めることにあることが言える。

第5章「「運」が良くなる「環境」づくり」
ここでは「住環境」に特化した内容である。「風水」といった方が良いのかもしれない。
とりわけ玄関については目から鱗であるが、傘を置かないことは実践をしている。
ほかにも寝室、トイレ、浴室、キッチン、さらにはオフィスに至るまで書かれているが、内容によって実践しにくいモノもあるので、自分のできる範囲内でやると良い。

「運」は決して偶然の産物ではなく。「必然の産物」と言えるような一冊である。運を手に入れる、幸運がやってくるようにするためにはその人の心がけ次第で、物事や人生が好転したり、悪転したりしてしまう。本書はそのことを教えてくれる。

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