聖書に隠された成功法則

株式会社オトバンク 上田様、及びAuthorConnect.jp代表 丸山様より献本御礼。
約数10億人が呼んでいるとされている聖書。聖書といっても、ユダヤ教・キリスト教の聖典である「旧約聖書」、「旧約聖書」とともにキリスト教の聖典である「新約聖書」がある(ただしユダヤ教徒に「聖典は旧約聖書でしょ」と言うと怒られる)。宗教書としての役割の強い「聖書」であるが、それについてビジネスでどのように役立たせるのかという本も出ている。ただしそれらの本はあくまで「宗教書」と考えながらも紐解いていく形である。しかし本書は「聖書」は「宗教書」ではないと喝破している。

第一章「あなたの道を開く鍵は聖書にあった」
仏教の御経、釈迦の教え、さらにはイスラム教の聖典であるコーランも同じくビジネスや人間の生きる上で大事なことがちりばめられている。本書で紹介されている「聖書」も例外ではない。
人生における道を開くための「聖書」。その中にはポジティブシンキングや高慢にならない心、面白いのが騙しのテクニックについても学ぶことができるという。「読み方一つでこうも変わるのか」と驚嘆する所である。
成功者はどうあるべきかについても「精神」の観点から定義しているのが本章である。

第二章「才能が見つかる4つのタイプ別攻略法」
ここでは性格診断の結果をもとにタイプ別にどのような性格なのか、「マタイ」「マルコ」「ルカ」「ヨハネ」の福音書をもとに攻略法について紹介されている。本書のイントロダクションで診断できるようになっているが、オンライン上でも「新刊JP」のサイトでも診断できる。こちらの方がより明瞭に診断できるのでお勧めする。ちなみに私が診断したらこのような結果になった。

「鷲タイプ」 → 3ポイント
「雄牛タイプ」 → 2ポイント
「獅子タイプ」 → 3ポイント
「人タイプ」 → 5ポイント

一目瞭然「人タイプ」だった。「人タイプ」はどちらかというと内向的だという。自分を深く見つめ、神経を使いながら周囲との調和を図っていくという。

第三章「人生に豊かさをもたらすための実践法則」
人生をより豊かにさせるといっても別にむずかしいことが書かれているわけではない。「喜び」「祈り」「感謝」をすることこそ豊かにするのだという。喜びにも、祈りにも、感謝にも自分のみならず、相手にとっても良い影響を与えるという。
そしてもう一つは「愛」を与えることであるという。ちなみにキリスト教は元々「愛」を強調している。「隣人愛」「愛(アガペー)」を基軸にしている。

第四章「自分の才能を高める実践法則」
ここでは主に創造力、言葉、行動、時間、知恵について書かれている。心的なことばかりではなく、行動や実行の在り方についても暗でありながらちりばめられているのも聖書から成功法則やビジネスにおいて大切なことを学ぶうえでの魅力の一つと言える。
最初にも行ったのだが、聖書に限らず仏教典やコーランといったものからでもビジネスや

成功において学べることはたくさんある。本書はビジネスにおける聖書の読み方、そして聖書から学べることを余すところなく紹介することによって聖書がビジネスにおいて役に立てるのかの有用性を説いた一冊と言える。