Me2.0 ネットであなたも仕事も変わる「自分ブランド術」

ウェブの進化により、メディアは誰でも手軽に、そして双方向に伝えることが可能になった。それと同時にそのメディアを利用して、自分自身の「ブランド」を創ることも容易になった。かつては自身のHPもあったのだが、そこからブログ、twitter、そしてFacebookにまでその幅を広がった。

そういう時代だからでこそ、自分自身のブランディングにも進化を創る、それが「Web2.0」になぞらえた「Me2.0」である。本書はウェブを媒介としながらどのように自分のブランディングに役立てていけばよいのか、という道標を表している。

第1章「「あなた」というブランド」
ウェブの隆盛により「自分自身」もブランドをつくることが可能になった。そのブランドをつくったことによる大きな利点として、「会社に依存しない」ことが挙げられる。しかしそのブランドを構築し続けるために、嘘をつかないなど気をつけなければいけないことはいくつかある。

第2章「職場を牽引するY世代」
本章に出てくる「Y世代」は1982年〜2001年に生まれた人たちのことを指している。私もその中の一人といえるが、大きな特徴として「熱心」ということが挙げられている。私の周りにも様々な分野で「熱心」に活躍をしている人がいる。本章はそれを示したのかもしれない。

第3章「自分のキャリアの指揮官になれ!」
キャリア構築のために「つくられる」のではなく、自ら体験して「つくる」ことで自らの失敗も成功も自分本位で向き合うことができ、成長への伸びしろを築くことができる。

第4章「ネットはパーソナルブランディングの最大の武器」
「ブランディング」に関する本はネットの隆盛とともに増えている。もしかしたらネットがブランディング構築のための武器となることを確信してのことだろうか。

第5章「ステップ① 自分ブランドを見つける」
さて、ここからは自分ブランドを作り、成長させるためのステップを4つに分けている。まずは自分自身のブランドの「見つけ方」である。これは自分の実績や性格、好きなもの(こと)などから見つけ、そこからブランド構築の材料をそろえる。
その材料を集めるためには、内面のみならず、外見をみる、「自分」という会社を経営するために分析を行う(SMARTやSWOT分析など)など様々である。

第6章「ステップ② 自分ブランドをつくる」
自分はどのような人物なのか、それを表すものとして、ネットが隆盛する前からずっとあるもので「履歴書」が挙げられる。生い立ち、性格、資格、特技、趣味、そして顔写真とブランドをつくるための要素が目白押しである。パーソナルブランディングをする上で今時点での履歴書をつくってみるのも一手かもしれない。
ほかにもブログをつくるにもツールをつくり、プロフィール作成、ドメインなどの戦略についても記されている。

第7章「ステップ③ 自分ブランドを伝える」
自分のブログを伝えるためにはどのようなことをしているか。共通するブログにコメントを残す、ブックマークをする、さらに濃密になるとメールのやりとり、私のようにリアルの場でやりとりを行うことまで発展することができる。ブランディングに限らず、人とのつながりを築いていく上でブログも役割があるとつくづく思った。

第8章「ステップ④ 自分ブランドを管理する」
私のブログを閲覧する人の多くはGoogleを始め、様々な検索エンジンでヒットしたものから閲覧される。いわば「SEO対策」と呼ばれるものだが、それも一つの手段かもしれない。ブログなどウェブではブランディングの一手段であり、もっとも手軽につくることができるのだが、個人情報保護など致命的な欠点もいくつかある。

第9章「起業家度診断テスト」
ここでは10の質問であなたが起業家であるかをテストしている。解説では起業家はどのような人間なのかを表している。

第10章「Me2.0の成功者たち」
ブログなど様々なことでブランド構築に成功をした方々のインタビューである。

「セルフブランディング」はますますつくるのが容易になっていくことだろう。その時代だからでこそ、他人には負けないところ、長所・短所など内面的な部分、スーツの着こなしなどの外面的部分、ブログの内容やTwitterのつぶやきなどの文章的部分。いずれも見直したり、試行錯誤を繰り返すことによって大きなものになる。そして「ブランディング」はつくろうとしたその日から墓場までブランド構築は続けていく。