ユーマネー Free<タダ>でお金と自分を成長させる方法

(株)オトバンク 上田様より献本御礼
かつては安ければよい時代があった。しかし21世紀になるにつれ購買志向が多様化した。そして2・3年前からは「Free」という新しいスタイルが出始めた。日本では「居酒屋革命」がそのスタイルの先端を行っていることで有名である。

本書は起業してわずか1年で年商1億円を達成した方がウェブのツールを駆使してほとんど費用をかけずに達成したノウハウについて語っている。

1章「知識を集める」
「情報を集める」ことと同じことであるが、ウェブがなかった時代は書籍やTV、雑誌、自分の足で見聞したことが主流であった。しかし今ではgoogleなどの検索機能一つでほぼすべてがかなうようになってきた。
しかし集めてばかりでは、せっかく得た知識は自己満足に終わるだけで、それをいかに醸成するかも大きな鍵となる。そのために本章でも紹介されているが情報を発信する、自ら得た知識をさらに深化させる為に、取材や質問力を鍛えることを謳っている。
googleでは検索できる情報からさらに深くしながら、googleで検索できない情報を得る。それをソーシャルメディアを介して行えるのだという。
ちなみに本章ではソーシャルメディアを基点に情報のインプットやアウトプットをするといっているが、数年前まではmixiやGREEなどが主であったのが、twitterやmyspace、Facebookが出てきたことにより、ソーシャルメディアを使う機械の頻度も高くなっている。

2章「注目を集める」
ソーシャルメディアがより身近になってきたことにより、使いやすく、そして誰でもが「メディア」を持てる時代となった。
しかし使うからには様々な人に観てもらいたいという願望はある。ブログやmixi、twitter、Facebookをやっている私も同じである。さて注目を集めるにはどうしたらよいかというのが本章である。
ウェブを介して有名になった人はたくさんいるが、本章でも取り上げられている「変な踊り」については私自身知らなかった。VISAのCMキャラになったほど有名になったというのだがYouTubeでも自分の趣味以外はほとんどみないので観ることは無かった。
自分のメディアでもって情報を発信をしたり、受け取ったりするため、それを広げるためには仲間や閲覧者が必要である。そのためにはまずプロフィールや顔写真を作ることが重要だと言われているが、プロフィールを10個作るというのが印象的だった。スーパーサラリーマンの美崎栄一郎氏は本を出す度にプロフィールを変えているという。出す本の傾向にあわせて自分のプロフィールを自在に変更するのだという。
ブログで2年やっている私にとってこれからブログの傾向やプロフィールを見直す時期に入ったと思うので非常に参考になる。

3章「評価を集める」
注目が集まれば、次は「評価」である。自分自身これがなかなか難しいと思っており、注目はされるのだが、あくまで通りすがりでなにも評価されることないままになってしまうことも少なくない。
ではどのようにしたら評価を集められるか、現状を観る上でページランクを使用したり、ネタになるような記事やつぶやきを意識するなど様々である。

4章「お金を集める」
「Free」でお金を多く稼いでいるのは著者ばかりではない、「404 blog not found」の小飼弾氏は書評で行うアフィリエイトで月60万円前後稼いでいるのだという。取り上げる書評もほとんどが献本されているものなので、実質書籍代はかからない。
「Free」でお金を稼ぐと考えると「ノーリスク・ハイリターン」と思われがちであるが、実は「ハイリスク・ハイリターン」である。お金がかからないのであればどこにリスクがあるのかと思いがちであるが、「時間」で大きなリスクを背負う、お金をかけない代わりに時間をかけなければいけないという。本章では成功者の3人紹介しているが、その中には友人の太田政文も取り上げられている。

「Free」の時代だからだろうか、それともウェブが一つのインフラとして可能性を広げたためなのだろうか、ウェブを介して収益・人脈を形成することのできる機会が多く、そしてより身近になった。本書はその時代をどのように歩んでいけばいいのかという道標になる一冊である。