メールの超プロが教えるGmail仕事術

私のメールアドレスは10月1日からGmailに完全移行する。現在それに向けて準備をしており、メールアドレスの変更についても当ブログで2度発表をしている。

今まではniftyでメールの管理を行ってきたのだが、nifty側の都合により9月末で使えなくなってしまう。新たなメールアドレスを取得する必要があった。これまでGmailを使っている人は何人も知り合っており、そのたびにGmailの良さについて聞いた。では実際に自分で使って見ようと思い、2ヶ月前にGmailを取得した。

Gmailは無料であるにもかかわらず、7GBと容量の多さで有名である。そのGmailをどのように使っていけば良いのかということを考え、知り合いである樺沢氏の本を手に取った。

第1章「「削除」せず快適にする」

Gmailの大きな利点として無料で7GBの容量を使うことができる。これほど使える量があるのだから情報整理として使わないわけにはいかない。

大量の情報を手に入れるツールとして役立たせる為にはまず、快適なメール環境を作ることにある。メールは使い続けると整理に時間と手間がかかってしまう。メールの見逃しや削除も有りうる。それを避けるために迷惑メールフィルタを利用したり、アーカイブ機能を利用するなどについて紹介をしている。

第2章「新習慣で時間を最大限短縮する」

「新習慣」ということで、ショートカットや下書き(フォーマット)を作る、単語登録をしておくなど、Gmailではなくても、時間的にショートカットできる術について紹介している。

第3章「「ラベル」と「フィルタ」で徹底的に整理」

フィルタはGmailに限らず様々なフリーメールやメールクソフトで可能である。しかし「ラベル」はGmail独自の機能であるが、これはよくあるメールソフトの「フォルダ」に当たる。

またGmailをメールソフトを利用しての方法も紹介しており、このうちThunderbirdについては本業でも実践している。

第4章「最速、ピンポイントで検索する」

これを書いている時期はniftyからGmailに移行しているまっただ中なので、検索機能を使う機会は非常に多い。Gmailを使う中でもありがたい機能の一つといえる。その理由として検索範囲や除外ワードなどがあり、自分のみたい情報をとることができる。

第5章「自在に情報を蓄積する」

最初にもいったとおりGmailは無料で7GBの容量を使用することができる。それをバックアップとして蓄積(ストレージ)したり、添付文書のバックアップを取ったりすることも可能である。
そしてもう一つはGmailに派生してGspaceやGoogleリーダーなどを利用して最新の情報を入手したり、データをバックアップしたりする事ができる。

第6章「仕事を効率的に管理する」

ここではGmailから少し離れつつも、Gmailとリンクさせるような効率的な仕事術について紹介している。この賞だけは「Google仕事術」といった方が正しいだろう。

iGoogleには個人々々でカスタマイズをする事ができる。iGoogleについて、私も使ってはいるが、実際に「使い倒す」領域にまで入っていなかった。特にタイマーやお仕事タイマー、Todoリストなど私も知らなかった機能がふんだんに織り込まれている。

第7章「密なコミュニケーションでつながる」

私はセミナーやパーティーによく参加するが、そのたびに名刺交換をおこなう。当然連絡先も増えることからどのようにしたらよいのか。返信メールを利用することがミソであるという。ほかにもGoogelでチャットを行うなど、メール以上にコミュニケーションを深めるためにも使える。

本書を読んだ直接的な感想は「Gmailは奥が深い」ということである。メールを使い倒すだけではなく、Gmailを駆使して仕事の道具として利用することができる。整理や検索が高度なので手間が省けるのみならず、自分がみたい情報を受け取ることができる。本書には巻末に参考資料がふんだんにある。本書には記載されていない情報や、最新の技術に関しても情報を手に入れることができる。私のようにこれからGmailを使い倒したい人、現在Gmailを使っている人にとっては「必読」の一冊といえる。