ハイタッチ

ハイタッチ ハイタッチ
山元 賢治

日本経済新聞出版社  2010-09-25
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(株)オトバンク 上田様より献本御礼
本書のタイトルは非常にユニークと言える。「ハイタッチ」というとバレーボールやサッカー、バスケットボールの試合でよく見かける行為であるが、これとビジネスとどのように関係するのかというのはなかなか考えさせられるが…、本書のタイトル「ハイタッチ」については第6章に記載しているのでそこで説明する。
本書は働く喜び、成功、価値を高めるためにどのような心構えが必要か、方法と言うよりも心構えと言う所にフォーカスしながら、日本オラクル、アップルジャパンと渡り歩いた方が私たちの世代に向けて送るメッセージを1冊にまとめている。

第1章「面接で選ばれる人・選ばれない人」
就職活動を過去に行った方、そして現在就職活動を行っている方は「社長面接」を受けた人はどのくらいいるのだろうか。私は1度経験している。しかもそれは今もはっきりと覚えている。あまりにも散々すぎたので。
それはさておき、社長は社内外問わず様々な人と出逢う。その中でどのような人がリーダーになれるのか、「優秀」というだけで終わってしまうのか、よくわかるのだという。

第2章「日本で働くということ」
今、日本の労働状況はどうだろうか、ものつくりはどうだろうか。昨今のメディアでは悲観的に見る所が多い。しかし「日本でしかできない」「日本の方が優れている」技術、働き方、モノ、コトに至るまで色々とある、とりわけ「品質」へのこだわりは世界でもトップレベルである。
その一方で治さなくてはいけない所もある。過度な集団意識やパワーシステムにより、発言しなくなったり、できなくなったりすること、違う価値観を否定したり排除したりする傾向が強い。さらにアメリカなどのやり方を猿真似する所にも言及している。

第3章「とんがった成功を収めるには」
業界問わずとも「変化」というのがある。とりわけIT業界はその変化の速さは他の業界に比べても著しく速い。
その中でいかに時代を読み取り、これからのトレンドや技術を先取りしていくのかについて提唱をしている。

第4章「変わらない価値①:夢、動機、計画」
常に変わっていく時代の中で「変わらないもの」はある。私たちの世代は社会人になったばかり、あるいはこれから社会人の人生を歩み始める人もいる。その中で会社や職業が変わっていく人もいるかもしれず、あるいは同じ会社でも価値観が180度変化をするような場合もある。その中でも不変の力、考え方があり、それを身につけていく必要があると著者は考えている。本章から第6章までは変わらない価値について述べている。「リーダーとしての成功パターン」と標榜しているが、実りある社会人人生を渡って行くにあたって必要なものとしてとらえてみると良い。
まずは仕事における目標や考えの根幹といえる「夢」や「動機」にある。この仕事に就く前、そう就職活動をしている時にどのような社会人になりたいか描いたことがある人が多いことだろう。それが大きな夢であり、動機にもなる。

第5章「変わらない価値②:仕事、ビジネス」
業界や技術は絶えず変化をしていくが、ビジネスマインドなどの基礎的な心構え、そして理解・知識・思考といった所について述べている。とりわけ業界は市場や、ビジネスモデルの微細な所は絶えず変化をしていくが概要的な部分などの大まかな所はほとんど変わらない。

第6章「変わらない価値③:スキル、知識」
スキルにしても知識にしても「学び続けていくこと」が必要である。落語の世界でも八代目桂文楽六代目三遊亭圓生が「死ぬまで勉強です」という言葉を残しているが、社会人でも同じコトが言える。
そして本書のタイトルである「ハイタッチ」というのはいったい何なのかと言う所に入るが、本書では、

「より高い思いやりや心配りを持って、人にもっと深く接すること」(p.183より)

としている。頭上でタッチをすると言うのとは違えど、互いに心配りや接し方という点では似ている部分も多いように思える。

他にも「評価」「人間関係・パートナー」「体力」など「変わらないもの」は沢山ある。これから社会人を迎える人も、なったばかりの人はこれから何を身につければ良いのかわからない。社会人生活を初めて2年半経つ私でもわからない所は多い。本書はそのような世代の人たちがどのようなものを身につけたらよいのかを教えてくれる道標の一冊と言える。

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