ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ

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ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ
ドン・タプスコット/アンソニー・D・ウィリアムズ 井口 耕二

日経BP社  2007-06-07
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先日「ツイッターノミクス」について書いたとき「ウィキノミクス」の続編の位置づけといえる、と書いたことを覚えている。「ツイッターノミクス」がでる前に「ウィキノミクス」によるウェブ革命とはいったい何なのかについて、私はこれまで知らないでいた。当然「ウィキノミクス」は読んだことはなかった。
「ツイッターノミクス」が出る遙か前に「ウィキノミクス」が旋風を巻き起こした。その現象とはいったい何なのか、そしてそれはどのような効果をもたらしたのだろうか、本書とともに見ていこうと思う。章立てが多いため、当ブログではもっとも印象に残った章を5つ紹介する。

第1章「ウィキノミクス」
かつては「餅は餅屋」という諺が罷り通っていた時代があった。今となってはその言葉も徐々に形骸化しつつある。それは「ウィキペディア」をはじめとした「知」の共有化が始まったことにある。また個人単位で情報を発信する、玉石混交・匿名というリスクはあれど、「集合知」によって新たなものを共通していったり、作り出していったりするような者が生まれる。それが「ウィキノミクス」の大きな意味といえる。
「異業種のコラボレーション」や「Share」といったことが出てきていることはその象徴の一つである。

第4章「アイデアゴラ」
「アゴラ」というと上武大学教授の池田信夫氏ら多数の論壇者がプラットフォームの形にした論壇プラットフォームサイトを思い出す。
それはさておき、「アゴラ」というのは直訳すると「広場」という意味合いを持つ。古代ギリシャでは都市国家「ポリス」と言うのがあり、議会は専ら「アゴラ」という広場で市民とともに行われていた。そこから派生して「広場」、もしくは「議論する場」が「アゴラ」の意味合いとなっている。
「アイデアを出すための議論の場」と考えるとブレインストーミングなどを連想することができる。
ちなみに本章ではP&Gの実例を中心として「アイデアゴラ」の実用性について書かれている。

第7章「参加のプラットフォーム」
「ウィキペディア」をはじめとした「知」のコラボレーションの大きな特色には「参加型」や「双方向型」がある。
また後に出てくる「Twitter」に関しても様々な情報を迅速に伝えることができる一種の「参加型プラットフォーム」と言える。

第10章「コラボレーションの精神」
「ウィキノミクス」の大きな特色としての「共有」と「コラボレーション」、それは本書が出版された後でもだんだん大きくなっている。
異業種とのコラボレーション、「プラットフォーム」の合体というような現象は現に起こっており、これからますます進化を遂げていく。

第11章「ウィキノミクス攻略法を作ろう」
おそらく1章をわずか1ページで終わらせるような本は見たことがない。「ウィキノミクス」の現象は現時点で完璧な攻略法が無いに等しい。しかし「最適解」であれば得られる者があるし、ウィキノミクスガイドが現に存在する。その中で参加者各々の編纂によって変わってきている。自らウィキノミクスを使い、考え、そしてヒントや答えを書き込んでいくことで「ウィキノミクス」は進化もするし、面白くもなる。

本書は今から約4年前に出版されたものであるが、ドッグイヤーと言われるウェブにまつわる本の中では、些か古くささも感じさせないような一冊である。現に「ウィキノミクス」は存在しており、それはさらなる進化を続けている。本書を読んでそう確信できる。

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