テレビで売り上げ100倍にする私の方法

最近では「テレビ離れ」と叫ばれているものの、まだまだテレビの力は大きい。友人・知人がTV出演をするとなると、本の売れ行きも大きく変わる。

本書はテレビを利用して売り上げを100倍あげる方法を放送作家の視点から伝授した一冊である。

第1章「お金なんて要りません! PRで毎月1億円の広告効果を生む方法」
最近では巨大看板の広告が見られなくなり、新宿や池袋などでは「広告募集」とかかれた巨大看板が目に付く。企業は軒並みgoogleなどに広告を移し、広告のコストパフォーマンスを上げようと躍起になっている。
このような状況の中で活躍できる広告こそ「PR」である。TVCMと区別が付かない人がいるかもしれないので、ここでは簡単に説明する。「PR」は「パブリック・リレーションズ」の略であり、CMのようにお金を払って情報を流すのではなく、費用をかけず、番組内で商品などをアピールすることを言う。CMのように素通りする事が少ないため、費用をかけず、かつ確実にアピールすることができる。
しかしPRは簡単にできるようなものではない。その時代に合わせたもの、またはTV局が目を引くほど強烈なインパクトを持つようなものではないと採用されない。
本書ではTV番組内でPRできるもの、そしてPRで売り上げに直結する方法を紹介しているが、その具体的なことについては次章からになる。

第2章「放送作家がこっそり教えるテレビに出る18の技」
本章から具体的な「コツ」について伝授している。ごく簡単にできることから、TV局の側から立ったものについても書かれている。特に後者のことに関してはなかなか刺激的であった。

第3章「物語でわかる成功する戦略的PRのプロセス」
ここでは前章までに紹介された方法を物語りでもって、どのようにPRに結びつけていくかをフィクションの形で例示している。

「テレビ離れ」と言われるが、テレビの力は未だに衰えていない。だからでこそ広告効果の高い「PR」を使わない手はない。いかに費用を押さえながらも、効果的なPRを行っていけばいいのかがよくわかる一冊である。