アーカイブズが社会を変える-公文書管理法と情報革命

「アーカイブズ」言う言葉は本書と出会うまであまり知らなかった。簡単に言うと「公文書管理」である。2011年4月に「公文書管理法」が施行される。これは私たちの利害に関係する文書が要求があれば閲覧が認められる法律である。

今まで私たちの生活に関わる文書についてみる機会がなかった私たちにとって、願ったり叶ったりの法律であるが、いざ公文書を閲覧をしたい、と言っても何をやればよいのかわからない。しかもその公文書を閲覧することによって何の利益があるのかと考えてしまうひとも出てくるだろう。

本書では公文書の重要性から、公文書がいかに生活と密着しているのか、公文書の見方に至るまで書かれている。かつては「ブラックボックス」の一つだった公文書が明るみに出てくるからでこそ新たな日本の姿をみるべきであり、それを糧に投票などの政治参加を持つことが重要ではないかと思えてならない。