スマートメディア―新聞・テレビ・雑誌の次のかたちを考える

昨今ではインターネットを中心に既存メディアの批判が相次いでいる。にもかかわらず既存メディアは馬耳東風の如く相も変わらず、の調子である。

「メディア」に進化はあるのか、と言うと確かに存在する。インターネットの隆盛によりテレビや新聞、雑誌が軒並み見られなくなったり、読まれなくなったりしている。とりわけ雑誌はそれが顕著に表れており、廃刊や休刊が相次いでいるのは周知の通りである。

さて、インターネットも隆盛を見せているが、このインターネットにも最近陰りを見せており、ゆくゆくは衰退していくと著者は語っている。

では、それらに代わる新しい「メディア」はいったい何なのだろうか。

著者は「スマートメディア」と定義している。そのキーワードとなるのが「クラウド」「フロー」「個人仕様」である。一見インターネットが進化をしているのではないかと考えてしまうが、パソコン上に限らずスマートフォンなどありとあらゆる場所で情報などを手に入れることができるメディアのことを総称して名付けられている。その代表格としてあげられるのがiPadやiPhoneの登場にある。

メディアは他の例に漏れず変容を遂げていく。その変容に既存メディアはついて行けるのだろうか?