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2011年9月

日本の1/2革命

西洋では「ピューリタン革命」「名誉革命」「フランス革命」「ロシア革命」など様々な革命が近世から近代のあいだで起こった。 では、日本ではどうか。ほぼ無いというに等しいかもしれない。唯一あったとしても1853年の開国から明治維新を指すことが多いだろう。 しかし著者の両人はその革命は「半分」であったという。ではなにが「半分」なのだろうか。本書ではそれについて解き明かしている。 第一章「日本人がフランス革 […]

3年後に生き残るクルマ

約3・4年前までは「自動車王国」として日本が君臨していた。しかし景気は急速に減速し、やがてトヨタやホンダに対するリコールが相次ぎ、追い打ちをかけるかのような「超円高」がすすみ、自動車業界の衰退が著しくなったと言われている。 本書は自動車業界が生き残るためにどのようなクルマをつくるべきか、業界はどうあるべきかを提言した一冊である。 第1章「自動車の行方」 ご存じの通り、日本におけるクルマの販売台数は […]

皮膚という「脳」 心をあやつる神秘の機能

人体はまさに「不思議」に満ちている。その大きな理由の一つとして「人体」の解明は進んでいても、「すべて」解明できているというわけでは無いからである。まだまだ解明されていない部分があるため、「不思議」と言えるのである。 皮膚もその「不思議」の一つである。本書は未だすべて解明されていない「皮膚」の宇宙を見ることのできる一冊である。 第1章「露出した「脳」」 本書のタイトルにあるとおりある種で「脳」の感覚 […]

コーヒーを通して見たフェアトレード―スリランカ山岳地帯を行く

「フェアトレード」は簡単に言うと「公正な貿易」のことを言う。貿易立国と呼ばれる日本ではもはや「あたりまえ」と呼ばれるようなものであるが、バブル景気前後にはアメリカとの「貿易摩擦」などにより「ジャパンバッシング」が起こった記憶があった。それからだんだん「フェアトレード」の意識が高まった。 あらましはそこまでにしておいて、本書ではその「フェアトレード」についてスリランカ山岳地帯から生産されるコーヒーを […]

2011年 F1シンガポールGP ヴェッテル3連勝も、チャンピオン決定は日本GPに持ち越し

結果は以下の通り。(「F1通信」より) ヴェッテルは終始トップを譲らずの3連勝でしたが、バトンの活躍によりチャンピオン決定は日本GPに持ち越されました。最後の最後までチャンピオンを争っていたウェーバーやアロンソ、ハミルトンは今回でチャンピオン争いから外れることとなりました。 とはいえ現在の差で考えるとヴェッテルはあと1ptだけ獲得できればチャンピオン決定なので、2連勝中で最も得意とする鈴鹿で取ると […]

2011年 F1シンガポールGP タイトル獲得を賭け、ヴェッテル渾身のPP獲得!! そして優勝予想

結果は以下の通り。(「F1通信」より) 最短でも今回でチャンピオン獲得が決まるだけに、ヴェッテルの気合いも半端ではありません。予選Q3最初のアタックでベストタイムをたたき出し、それ以降は誰もこのタイムを上回れずすんなりPP獲得となりました。 この決勝では以下の条件でヴェッテルのチャンピオンとなります。 「ヴェッテルが優勝、かつアロンソが4位以下、バトンとウェーバーが3位以下」 予選のポジションを見 […]

2011年 F1シンガポールGP フリー走行1・2回目結果 そしてPP予想

日本GP前最後の戦いとなる、シンガポールGPが始まりました。長かったヨーロッパシリーズも終わり、いよいよチャンピオン決定に向けてそれぞれが動き出す、という時期に来たのではないかと思います。 ヴェッテルは最短であればこのシンガポールでチャンピオンが決まります。 さて、フリー走行はどのような結果になっているでしょうか見てみましょう。(「F1通信」より) 1回目 2回目 今回のフリー走行では特に1回目に […]

アイデンティティと暴力~運命は幻想である

本書の冒頭に「二一世紀は暴力に満ちている」とある。 強ち間違っていない。その背景として日本ではロシアが空爆機を日本一周して権力誇示させたり、中国や韓国では軍隊を用いて領土誇示をしている。 海外に目を向けてみると有名どころではイラク戦争もあれば、アメリカやイギリスで同時多発テロがあり、リビアやシリアでは軍による大量虐殺もある。欧米とイスラム国の対立も然り、である。 文明や宗教、さらには人種にまつわる […]

見えない復讐

もしも他人があなたを「将棋の駒」として扱われたことに気付いたらあなたはどのような感情になるのか、あるいはどのような行動を示すのだろうか。 私であればすぐに咎めるが、咎めたとしても相手はしたり顔で「使われるあなたが悪い」「騙されるあなたが悪い」と返すだろう。 本書はある投資家が投資を介して怨恨を持つ大学関係者に復讐を遂げるという物語である。 探り、探られ合いとなるようなスリルと歪みきった人間関係が交 […]