ゆきの、おと ~花嫁の父~

「万華鏡」
本書はまさにそれに当てはまるような内容だったように思える。ようは、主人公は予めいるのだが、登場人物によってのストーリーが成り立っている。

本書の舞台は新潟・山古志と東京・浅草である。とりわけ前者を見てピンときた方もいるかと思うが本書は新潟中越地震前後の家族と愛の物語であるが、最初にも言ったとおり登場人物によっての感情が繊細に描かれている。それだけではなく暖かみのある臨場感もあり、物語が進むにつれて涙なしでは読むことができない。

ちなみに本書は今冬スペシャルドラマ化されるという。本書は新潟中越地震の時期を舞台にしており、その7年後である今年の3月にも東日本大震災が起こった。その意味ではタイムリーな部分があるのかもしれない。本書をみて、今冬のドラマを観ると、おそらく泣かないようにする方が難しいと私は思う。

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