ホワイトハウス・フェロー―世界最高峰のリーダーシップ養成プログラムで学んだこと


ホワイトハウス・フェロー―世界最高峰のリーダーシップ養成プログラムで学んだこと ホワイトハウス・フェロー―世界最高峰のリーダーシップ養成プログラムで学んだこと
チャールズ・P・ガルシア 池村 千秋

ダイヤモンド社  2010-05-28
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アメリカ政治の中枢であるホワイトハウスだが、この中で働いている人の中に「ホワイトハウス・フェロー」がいるという。その職業はどのような仕事を行っているのか、その職業に就くまでにはどのようなことが必要なのか、本書はホワイトハウス・フェローのOBの方々の取材をもとに知られざるホワイトハウス・フェローのすべてを明かしている。

第1部「「ホワイトハウス・フェロー」プログラム」
そもそも「ホワイトハウス・フェロー」ができあがったことから始まる。その職業ができたのは1964年、日本では東京オリンピックが開催された年であり、アメリカの大統領がリンドン・ジョンソンの時代である。政治家や国家の中枢に働こうと志す若者が一年間に渡り政治の中枢で実務を経験する機会を与える制度である。ホワイトハウス・フェローの実務を通じて、政治・経済・軍事にまつわるネットワークを築き、今日のアメリカ国家の中枢にいる人も少なくない。

第2部「フェローから学んだリーダーシップ」
ホワイトハウス・フェローは政治的なリーダーの下で実務経験を行うことが多い、むしろそれがほとんどである。「政治的なリーダー」は簡単に言うと、大統領や政府高官、あるいは閣僚のことを指しており、ここではコリン・パウエル、バラク・オバマ、ジョージ・W・ブッシュなどのリーダーの側面を紹介しつつ、彼らがどのようなリーダーシップを持っているのか、そして彼らの共通点とは何かを探っている。

第3部「ホワイトハウス・フェローになるには」
ホワイトハウス・フェローになるための敷居は公務員や国家資格を得ることよりも遙かに高い。
書類選考からすでに過酷な選考は始まっている。それは何なのかというと、記入しなければならない書類の数が多いこと、さらには自分自身の経歴や他の推薦文も数多く必要になるなど、応募書類を作成するだけでも膨大な時間と労力を要する。そこから通っても油断はできない。今度は悪い喩えだが、警察の取り調べのような形の面接が地域ごとで行われる。約一日半にも及ぶなかで身辺や考え方、さらには先ほどの喩えを言ったほどのプレッシャーの中で答えることが求められている。最終選考も面接であるが、ここでは面接以外のところでも監視され、審査されているのだという。
そしてフェローとして採用されても油断はできない。今度は配属先を決めるための面接があり、それを経て晴れてフェローとしての仕事が始まる。

ホワイトハウス・フェローは政治の中枢にいるため、私たちでは知り得ないような業務や情報を得ることができる。簡単に言えば刺激や多忙にまみれた毎日を送るため充実度は高い。しかし誰でもなれるわけではなく、肉体的にも精神的なスタミナが強く求められる。それでもなお政治の中枢を働きたい志があること、そしてその制度があるからでこそ政治に対する関心事がアメリカの若者には強いのかもしれない。本書はそのことを垣間見た一冊と言える。

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