IT帝国の興亡~スティーブ・ジョブズ革命

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IT帝国の興亡 スティーブ・ジョブズ革命 IT帝国の興亡 スティーブ・ジョブズ革命
村山 恵一

日本経済新聞出版社  2009-07-17
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昨年の10月にAppleの創業者であり、CEOであるスティーブ・ジョブズ氏が急死した。彼の死は世界中で大いに報道され、IT業界のみならず全世界が悲しみに包まれた。ライバルだったビル・ゲイツやマイケル・デルなどから哀悼の意を示したほどである。
本書はITの潮流をつくった立役者の一人であるスティーブ・ジョブズの革命とはいったい何なのか、ジョブズの波乱の歴史とともに考察を行っている。

第一章「歴史をつくる」
アップルもウィンドウズもすべてガレージのパソコン製造から生まれた。やがて一大企業へと成長を遂げるのだが、スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツは90年代、正反対の人生を歩んでいった。ビル・ゲイツは「Windows95」以降、世界を席巻する人物として長年取り上げられた一方、ジョブズは自ら作った会社から追放される憂き目にあった。
しかしそれは2000年代後半、思わぬ形で逆転を遂げた。ビル・ゲイツは2008年に経営から完全に一線を退いた後、リーマン・ショックなども相まって経営は降下し始めた。一方ジョブズは第一線に立ち続け、次々とヒット商品を生み出していった。

第二章「揺らぐ帝国」
第一章の後半にてジョブズ率いるAppleが復調していくのと同時にGoogleも急速に成長を遂げていった。それがビル・ゲイツ率いるWindowsを脅かすほどにまでなった。
それだけではない。欧州ではWindowsがあまりに猛威をふるったことにより「独立禁止法」に抵触する、という嫌疑がかけられるようになった。Windowsは隆盛と法律の挟み撃ちに遭遇した。

第三章「デルモデルの解体」
「安価で高性能」として有名だったデルモデルは2006年を境にトップをHPに取られた。その状況を打開すべく、創業者であるマイケル・デルが経営トップに復帰し、リストラや直販モデルの見直しなどを行うようになった。

第四章「iPodエコノミー」
iPodが誕生したのは2001年の話である。これまでは携帯音楽媒体ではSONYのWalkmanの独擅場と呼ばれる状態が、iPod誕生からわずか2・3年で逆転した。そして衰退の一途を辿っていたAppleが息を吹き返した。

第五章「iPhone狂騒曲」
CEOに復帰したスティーブ・ジョブズは次々と新商品・新技術を誕生し、様々なところで革命を起こした。iPhoneも例外なく携帯電話業界に嵐を呼び起こしたと言っても過言ではない。iPhoneの誕生により、スマートフォンの潮流ができ、iPadを作り出してからタブレット端末が急速に伸びていった。
新しいものを生み出し、それとともに新しい潮流が作り出される。そのような時代がiPhone誕生に到来した。

第六章「マイクロソフト対ヤフー」
Appleが隆盛した傍らで、マイクロソフトはヤフーと一戦を交えていた。それはシェア争いではなく、合併を巡って、それを行うか否かの争いであった。

第七章「カリスマたちの転機」
Apple、マイクロソフト、グーグル、ヤフー、デルと様々なカリスマがアメリカで誕生し、IT業界を席巻した。しかし先にも書いたがマイクロソフトの創業者の一人であるビル・ゲイツが2008年にCEOを退き、経営の第一線からも退いた。そのことにより巨頭たちの転機が訪れた。

第八章「ネット世代」
ネットの隆盛により、ヤフーやグーグルも急成長を遂げた。そしてそれがマイクロソフトやApple、デルなどの三代巨頭から五大巨頭へと変化を遂げた。

第九章「I’m a Mac. I’m a PC.」
リーマン・ショックにより世界中で消費が落ち込んだ。PCは軒並み「ネットブック」の潮流にあったが、Appleはあえてその潮流に乗らず、ノートPCなどを発表、さらにはブラウザ争いなどにも加わった。
そしてジョブズは2010年の初頭、療養のため休養を取った。

第十章「新しい波」
iPhoneの誕生により、パソコンの在り方が劇的に変わった。それは「スマートフォン」という新しい携帯端末が誕生し、そしてそれが新しい波となっていった。

新しい波、新しい潮流をつくる至高のクリエイターであり、Appleを創業者であるスティーブ・ジョブズは2011年10月にこの世を去った。今まで作られた潮流とモノは今もいき続けている。そしてジョブズの逝去やゲイツの引退により今までのIT帝国は大きく変わりつつある。さてITはこの後どのような変化となるのだろうか。

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