人は語感で「いい・悪い」を決める

手塚悠基 様より献本御礼。
「語感」というのはいったい何なのだろうか。調べてみると、

1.言葉のもつ微妙な感じ。言葉から受ける主観的な印象。
2.言葉に対する感覚。
」(「コトバンク」より)

とある。その語感一つ一つが感情的に「良い」「悪い」印象を与えるという。ではどのような言葉・音韻・名前などの「語感」の印象の違いについて紹介するとともに、他人からの印象を良くするためにはどのような「語感力」を身に付けば良いのかも伝授している。

第1部「「ことば」の語感」
いつも使う挨拶に「おはよう(ございます)」や「いってらっしゃい」「ありがとう」、挨拶以外で投げかける言葉など知らず知らずに相手に対して好印象を与えたり、逆に悪い印象を与えることさえある。本章ではこの言葉一つ一つの「語感」の印象について紹介している。

第2部「「音韻」の語感」
「ア」から「オ」、さらに「カ行」から「バ行」に至るまでの一音ごとに印象は変わってくる。
本章では音韻一つ一つについて用法とともに、どのような「音」なのか、そしてそれが人にどのような印象を与えるのかを紹介している。

第3部「「名前」の語感」
親から名付けられることがほとんどであり、一生のうちもっとも呼ばれる「名前」。名付けられる「名前」一つ一つには親ならではの考えや思いが込められている。
思いや考えはさておき、本章ではその名前の一音目、つまり「○から始まる人」に分けて、その名前の人の印象を紹介している。

言葉の「意味」、名前の「意味」など連続しているもののことについて綴った本はある。しかしその言葉にある「音韻」などの「語感」にまつわる本は珍しい。それだけではなく、言葉の中にある音から受ける印象は論理ではまかなえないことも補うことができる。そういったことを本書では教えてくれる。