人生を好転させるたった2つのこと 「自分には何もない」と思った時に読む本

「自分には何もない」「自分はだめな人間だ」
そう思うことは自分自身何度もある。それに悩み続け、ついには自分の才能を見つけられず、ジリ貧の毎日を送る。著者は昔、そのような人生を歩み続けてきた。しかし2つの「あること」を実践することによって人生を好転し、今や経営コンサルタントとして日夜多忙な毎日を送っているという。
本書はその「2つのこと」を解き明かすとともに、実践する重要性を説いている。

第1章「「自分には何もない」というあなたへ」
真面目になる、惰性になってしまう、「夢」は所詮「絵に描いた餅」と思ってしまう、そして自分自身には何もない、ただ生き続ければいい・・・。
人生においてこのようにネガティブな考えを持つことは少なくない。むしろ今し方の世の中だからでこそ、そう思えてならない現状にあるとも言える。

第2章「私も「自分には何もない」と思っていたけれど・・・・・」
しかし「自分には何もない」と嘆いていても仕様がない。そこから一念発起をして何かを成そうをすると、とたんにエネルギーが出てくる。
著者も就職活動の時にそのような感情と行動があり、叶えた体験がある。しかしその後の現実を目の当たりにし、またも転落人生を歩むこととなった。

第3章「人生を好転させる「たった2つのこと」とは?」
ギャンブル依存、借金、そして自暴自棄に苛まれた日々、それが重なりついに病を抱えるようになった。
そしてあるドキュメンタリー番組に衝撃を受け、心を入れ替え、必死にどん底の状態をもがき苦しんだ。そして本書のタイトルにある「2つのこと」を学ぶことができた。具体的なことは書くことができないが、キーワードとして、

「好き」
「使命」
「役割」

がある。

第4章「「たった2つのこと」を見つけるレッスン」
その「たった2つのこと」を見つけるにはどうしたら良いのか。それを見つけるために「自分史」をつくるなどをして見つけることができるという。

第5章「「たった2つのこと」を実践! みるみる好転!」
「2つのこと」を見つけることができれば、今度はそれをひたすら実践し続けるだけである。著者の成功例もあるのだが、本章では様々な人の成功例を取り上げている。最初の人物はあるベストセラー作家であるが、おそらく著者の友人なのかもしれない。

第6章「あなたにはやるべきことがある」
「やらなければいけない」こともあるのだが、それ以上に自分自身が「やるべき」ことがある。それにかまける、もしくは忘れてしまっては何者にもならない。自分自身の「使命」があるのだから。

自分自身のことを掘り下げていくと、自ずと「たった2つのこと」を見いだすことができる。きわめて重要なことであるが、いかんせん忘れる。覚えていても「二の次」になってしまい、目先のことばかりを追う、もしくは逃げてしまう。本書を読んだら、そのような状況からいったん立ち止まり、自分自身を見直す、そして「2つのこと」を見つけることによって、自分自身の歩む道が開ける。本書はそれを見つけるきっかけとなる一冊である。