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2012年12月

知覚のなかの行為

「知覚」というのはいったい何なのだろうか。調べてみると、 「動物が外界からの刺激を感じ取り、意味づけすること」(wikipediaより) とある。「五感」と呼ばれる機能から得られた情報をもとに脳を経由して「体験」として構成する孤とを指す。 その「知覚」をもってして意識した「行為」にはいったいどのような意識があるのだろうか、かつどのような哲学が存在するのだろうか。本書ではそれらについての考察を行って […]

幸福論―“共生”の不可能と不可避について

シリーズ「「宮台真司」の思考を解剖せよ」の第3弾は幸福論である。昨日までは就活や入門といったものが中心であり、「社会学」において素人であっても取っつきやすい作品を選んできたが、ここからは少し取っつきにくくなる。社会における「幸福」とはいったい何なのか、それは個人的な価値観それぞれであるが、そもそも「幸福」は誰しも手に入れられるのか、いかにして「幸福」を感じられるのか、本書では3人の社会学者が「鼎談 […]

ハーバード流宴会術

大和書房 三輪様より献本御礼。 12月となり、忘年会のシーズンである。もっともその名を冠した「宴会」が休日前となる金曜日を中心に多く行われるのも、恒例と言える。 その忘年会の幹事を行うのはほとんど会社の新人であることが多い。社会経験というよりも、むしろセッティングやスケジュール調整といったものまで実践形式で学ぶことができる場としてもある。新人だけではなく、宴会好きが感じをつとめることもあり、私の知 […]

14歳からの社会学 ―これからの社会を生きる君に

シリーズ「「宮台真司」の思考を解剖せよ」第2弾は社会学そのものである。 これまで自分自身も「社会学」に関する本を読み、書評を行った。「社会学」は現在ある身近な「社会」について考察を行っているのだが、その「社会学」としての歴史とともに考察を行っているため取っつきにくい点も多い。 しかし本書のタイトルに「14歳からの」と冠しているだけに、現在の社会を中心にどのようなものかを知るために、専門用語を原状に […]

絶対ブレない「軸」のつくり方

地下鉄に乗ったときとある広告を見つける「年収1000万円以上」のエグゼブティブ向けの求人情報である。 その求人情報を提供する会社がビズリーチ、そしてその社長が著者である。その著者の半生を描くとともに、「チャレンジをする」「やりたいことをやる」重要性を本書にて説いている。 第1章「明日から来てくれ」 著者はプロ野球チーム「東北楽天ゴールデンイーグルス」の創業メンバーである。その創業メンバーになる前は […]

宮台教授の就活原論

これまで社会にまつわる本は多数書評してきた。しかし本書の著者である社会学者の宮台真司氏の本については偶然なのか不明だが一度も書評をしていなかった。かねてから社会学博士の宮台真司についての本を書評しようと思っていた。そこで「シリーズ「『宮台真司』の思考を解剖セヨ!」」と題して、これまで宮台真司の著作をもとに宮台氏の思考経路を解剖していこうと考え、1週間にわたって宮台氏の著作を書評していこうと思う。 […]

貿易ビジネスの基本と常識

貿易ビジネスはあまり聞きなれない。しかし貿易を通じたビジネスを通じて、海外の商品を販売しようと考える人も少なくない。 本書ではいざ「貿易ビジネス」を始めようにもわからない人のために「貿易ビジネス」を始めるにあたっての基礎知識と仕組み、法律などの基本中の基本を伝授している。 第1章「輸入取引のしくみと流れ」 貿易ビジネスを始めるにはまず「輸入」で商品を仕入れることから始まる。 その輸入を行う仕組みと […]

人を動かす[超]書き方トレーニング 劇的な成果が手に入る驚異の作文術

文章はなかなか難しい。この書評をしている時でさえもそう思ってしまう。文章と一言でいってもビジネス文書もあれば、小説といったものまで存在しており、書き方はそれぞれ異なる。本書はあくまで「ビジネス文書」や「論文」といった文章の上達方法を中心としているが、小説や新聞の文章、そして「国語教育」のあり方について伝授している。 第一章「あなたの文章に「再現性」はあるか?」 「再現性」というのは簡単にいうと、自 […]