小さな会社と小さな自分を大きくする51のスキル

日本には約700万もの会社が存在する。その中で「大企業」と呼ばれているものが1%にも満たない。ほとんどは中小企業であり、かつそこから大部分は「零細企業」と呼ばれる。いわゆる「小さい企業」であるのだが、そこに嘆くことなく、むしろ小さいからでこそ身につけられる技術、ノウハウが存在する。

本書は小さな会社から地域の産品を「ブランディンブ」するプロデューサーとして、技術・メンタル・ノウハウを伝授している。

第1章「”たたき上げ”の技術を身につける」
たたき上げの技術の中で、まず提唱しているのは「名詞を配る」ことにあるのだという。名刺交換から出会いが始まるが、そこから先のアポイントメントや行動に結びつけられるかがカギである。本章では「出会いの先」をどのように結びつけられる技術について伝授している。

第2章「なんとしても”出会い”をつなぐ」
名刺交換をした後、2回目に出会うことこそ難しいといわれている。人との出会いは「数」によるのだが、それだけではなく、同じ人と出会う「数」も含まれる。とりわけ後者は多ければ多くなるほど、ビジネスを深いものにすることができるだけではなく、芋づる式のように人脈を広げることができる。

第3章「「仕事したい!」と思わせる企画をつくる」
その人脈から「仕事」をもぎ取るために「仕事したい!」と思わせるような企画をつくる、そして相手に伝える(プレゼンする)ことで仕事につなげる第一歩にする。
本章ではそのプレゼン術を紹介している。

第4章「”困難”を突破するメンタルを育てる」
小さなところから大きな仕事にするためには、たくさんの「困難」が存在する。その困難から乗り越える、もしくは付き合う方法について伝授している。

第5章「小さな会社を越える仕事をつくりだす」
小さな会社だからこそ、小回りが聞くからでこそ、目の前の仕事に全力投球する、気配りをするなどが大切である。

私は小さな会社に勤めることはないのだが、自分自身が小さな会社を経営した時、もしくはフリーランスになったときを想像したとき、自分自身がどう仕事をすべきか、ということを示してくれる格好の一冊である。