伝説の元アップル・ジャパン社長の40講義 「これからの世界」で働く君たちへ

ダイヤモンド社 市川様より献本御礼。
今、世界は「グローバル化」の波にさらされている。日本も当然例外でなく、日本から世界に向けて働く人が求められている。しかし、これからの旗手となる私たちの世代を中心に「内向き」の様相を呈しており、「グローバル」という波に乗り遅れてしまっている。企業も例外ではなく、家電業界を中心に苦戦を強いられている。最近では家電小売業の大手であるヤマダ電機が中国に進出したものの苦戦している、というニュースまで出てきている。
このような状況にあるのだが、日本は世界に対して優れているものはいくつもある。その一つとして「品質の高さ」が挙げられる。

本書の話に移る。本書は日本市場におけるアップルを復活した方が、「これからの世界」において必要な人材、スキル、心構えについて伝授している。

Part1「世界を変える「チェンジメーカー」になれ!」
世界は常に「変化」をする。その「変化」は年々速くなっており、素早い対応や変化が求められている。逆に言うと、それができない人や企業は淘汰されてしまう。
その「変化」に対応することも大切であるが、もっと大きな効果があるものとして「チェンジメーカー」という、「変化」の主導権を握ることが、「これからの世界」で重宝される

Part2「これからの世界を生き抜く「世界標準の武器」」
「世界」を舞台にして、仕事をする場合、日本における「常識」はまず通用しない。本章では「世界」で勝負するための、コミュニケーションや決断、心構えについて伝授をしている。

Part3「どこでも一生役立つ「サバイバル・スキル」」
「世界」を舞台にして戦うことは、約70億人にも及ぶ人々を相手にすることと同じことである。その中で熾烈な戦いが繰り広げられ、「サバイバル」の様相を見せる。その「サバイバル」環境の中で戦うための「思考」「集中力」「引き出し」などの在り方を示している。

Part4「「自分の価値観」に素直に世界を生き抜く」
人にはそれぞれの「価値観」がある。その「価値観」は日本企業にとってそれほど重宝されておらず、場合によっては全否定されるようなことも有り得る。
しかし「世界」を相手にしていくのであれば、「価値観」は大切なものになる。その「価値観」をどのように生かしテイクノキア、本章では「達成感」や「犠牲」「成功」「デザイン」を中心に取り上げている。

Part5「これからのビジネスで何より大切なこと」
これからのビジネスでは「安さ」は武器にならない。「安さ」以上の価値を見出だす必要がある。自分自身の心が揺さぶられること、いわゆる「感動」を求めること、あるいはビジネスそのものの考え方のかわるもの、などを創り出すことが重要になってくる。

Part6「世界で戦う前に知っておきたいこと」
見切り発車で世界と戦うのは無謀とも言える。そのため世界で戦う前の意思気づけとして、「習慣」や「体力」「笑顔」などの武器を知ることが必要であるという。

どの業界でも「グローバル化」の波は止まらない。だからでこそ、様々な形で世界と戦う「武器」を持つ必要がある。本書はその「武器」をもってアップルを復活させた経験から伝授している。
この「武器」を知らなければ淘汰されてしまう。その淘汰されることを避け、そして新しい日本を創り上げるために、著者が私たちのために残していってくれたのである。