ビブリオバトル~本を知り人を知る書評ゲーム

最近では書店や学校などで「ビブリオバトル」というのが行われている。「ビブリオバトル」は簡単に言えば、本の感想を互いに行い、よいと思った本を選ぶというものである。
元々「ビブリオ」というのは古代ギリシャ語で「本」を表している。

私は参加したことはないが、「ビブリオバトル」の存在は知っていたが、具体的にどのようにして広がったのかわからない。その「ビブリオバトル」についてその発案者本人が織り成す「物語」として描いている。

第一章「ビブリオバトルの遊び方」
「ビブリオバトル」は会社や社会人サークル、さらには中学や高校、大学でも部活やサークルなどで行われる。ビブリオバトルそのものは「テーマ」と「タイマー」さえあればいつでもどこでもできる。あと、肝心の「本」も必要である。
とりわけ「タイマー」は、ビブリオバトルとしてもっとも重要な要素を持っている。それは本をプレゼンする時間が「5分」と明確に決められているからである。

第二章「ビブリオバトルはどうして生まれたのか?」
「ビブリオバトル」が生まれたのは2007年、著者は工学博士となり、大学院の研究員となったときである。その研究テーマは「「人間」と「機械」の関係」である。そこから派生して「人間」同士のコミュニケーションにも関心が広がっていった。そのコミュニケーションの研究と、勉強会をしたい、という考えから始まった。最初はゼミの輪読の形だったが、それが変化に変化を重ね、現在の形となった。

第三章「本と出会い人を知るためのテクノロジー」
もはや「本」は一人で読み、知識を蓄えるものではなくなったのかもしれない。自分のようにブログやSNSを使い、得たこと、考えたことを外部に広げることもあれば、読書会のように数人と同じ、あるいは異なる本を読み、感想を共有する。ビブリオバトルは「書評合戦」と言われているが、読書会とよく似ている。

第四章「広がるビブリオバトル」
ビブリオバトルは全国の学校や書店、サークルなどで行われ、広がりを見せている。それが新聞やテレビなどのマスメディアを通じて有名になり、今となっては新しいかたちの「書評」あるいは「読書」の在り方を示している。

最初に私自身も「ビブリオバトル」は参加したことはない、といった。しかしそれとは異なる「読書会」であれば、数多く参加している。「読書会」はもはや社会的権利を得たほどである。「ビブリオバトル」にしても、「読書会」にしても、「人」と「本」を通じ、「人」の繋がり、そして「本」の繋がりの可能性を示し、そのコミュニケーションは著者の研究している、「人」と「機械」の関係を見いだしているのかもしれない。

せっかく、本書を取り上げた縁なのでちょっと告知をしたいと思う。
私を含め本の感想を行っているブロガーも数多くいる。その感想を通じて、同じ本を「いかによい感想」か、あるいは異なる本であれば、どの本が魅力的なのかをブログ内でやってみようと考えています。もし、「書評ブロガー」をはじめ、少しでも本の感想を書いている人に「合戦」という形で行う企画を考えている。
もし戦いたい、共有したい、という方はコメントしていただけると幸いです。