TOEIC(R)テスト 満点コーチング

著者の松本様より献本御礼。
2011年あたりから企業の「社内公用語を英語」にする動きが活発してきている。現にいくつかの企業の「社内公用語」が英語になっている。その風潮の中で、社員の昇進基準などが「TOEIC」の店数によって判断されることとなり、あたかも駆け込み寺の如くTOEICを受ける、あるいは終業後にTOEIC対策塾に通うような人も出てきている。書店に行っても、英語の重要性を説く本や、逆に否定的な本も出回っており、ある種「英語ブーム」の様相を見せている。

では私はどうか、というと、今までは「必要ない」という意見だったが、鎌倉に住み始めた時から必要だな、という実感がわいてきた。というのは、観光都市・鎌倉であるだけに外国人観光客も多く来る。先週も仕事の合間に鎌倉の神社を巡りに散歩したとき、観光名所について外国人に道を尋ねられることがあった。英語どころか住み始めて間もなく、道もあまり知らなかったので「I can’t speak English.」と言って煙に巻いて立ち去った事を覚えている。
私事はここまでにしておいて、本書はビジネスパーソンのための英語学習法をTOEIC対策として、コーチング形式で伝授している。

第1章「「英語脳」と「自分英語」をつくる」
本省に入る前に少し前置きしておきたい。
本書はただ単に「TOEIC」の点数を上げるためのトレーニング本ではない。
あくまでTOEICは評価基準であり、本当の意味で「使える」ための英語学習法を伝授している。その基礎トレーニングとして「TOEIC」がある。本章では英語学習をする事がどれだけのメリットがあるのか。英語検定のための勉強法をビジネスや実用でどのように活かすのかを伝授している。

第2章「もしも英語ができたら何をしたいですか?」
「グローバル化の時代だから英語を学ばなければいけない」
そんな理由だけでは、英語は学ばない方が良い。英語を学んで何もしなければ、結局役に立たない。
しかし英語が出来たら、見えてくる世界が広がることは紛れもない事実である。現に自分自身も中学・高校・大学と英語を学んでいたが、役に立たなかったことは、一度も思わなかった。
中学・高校の時はカナダに海外旅行に行ったときに役立ち、大学の時は外国人留学生との交流の時に大いに役立った。社会人になって 勉強しなくなったのは、単に使う機会が減っただけの事である。
私事が長くなってしまったので、話を戻す。英語を学ぶからには様々な形で「実践する」場を設けることが、英語を万で良かった、という実感を手に入れることが出来る。そのため、本章のタイトルにある通り「英語を学んだら何をしたいか?」と言う問いの答えを持つ必要を説いており、目的別に実践の仕方を提示している。

第3章「英語学習 実践コーチング」
英語を学ぶ前、学んでいる時双方に「悩み」はつきものである。
本章では勉虚などの悩みをQ&A形式にて答えている。

第4章「TOEIC(R)テスト 満点コーチング」
TOEIC(R)テストの満点は990点である。990点を取ることは留学しないと難しいと言われており、よほどのボキャブラリーやライティング、リーディング、リスニング等の力がないと到達できないという。
本章ではTOEIC(R)テストで高得点をとる方法、さらに英検受験法から他の外国語への横展開などの方法を伝授している。

「これからは英語の時代である」と言われてもあまりピンとこない人が多い。しかし、身近な所で英語を使わなければならないことがこれから増えてくる事は間違いない。そのときに流暢に話すことが出来ればこれ以上の事はないのだが、英語に対してアレルギーを持つ方もこれから英語を学ばなければいけない状況が来るかもしれない。その時に備えて、今でも実践できる場所を探しつつ、英語を学ぶ、実践できる場所がみつかり、楽しむ事ができれば、英語を勉強することも、そして英語を身につけることも苦ではなくなる。