誰かが足りない

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人は誰しも「足りない」という感覚になった人は一度でもあることだろう。「食べる」と言うような生理的な欲から、自己実現や目標達成といった自己顕示や承認の欲などが満たされない時に「足りない」と思ってしまう。
本書の舞台は、古くさく小さなレストランである。小さなレストランでありながらも人気店で、いつも予約でいっぱいになる様な場所である。

しかしそのレストランは不自然な空席がいつも存在する。「予約でいっぱい」なのに、満席にならず、いつもそこだけ空席になる。その不自然な空席に「座る」のはいったい誰なのか、そして「誰が足りない」のか。

レストランには様々な客が登場する。レストランに来るお客、もとい本書に登場するお客には何か「足りない」ものを気付かずに持っている。その「足りない」ものとは何か、レストランで食事をして行くうちに各々の「足りない」ものを見つけていく姿が自分自身にとって「足りない」ものを見出させるような気がしてならなかった。

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