ど真剣に生きる

あなたは「真剣」になったことはあるのだろうか。私はと言うと、自分自身は真剣だと思っていないながらも、他の人から見て「真剣」だという方々もいるため、どちらかというと真剣に生きているのかもしれない。

人生はどのようなチャンスが巡り込んだり、ピンチを迎えたりするようなことが往々にしてある。本書は著者自らの人生をもとにして、何のために生きるのか、そしてどのように生きるのか、という人生論からビジネスに至るまでの哲学を綴っている。

第1章「リーダーの条件」

自ら創業者や経営者として長らく経営の舞台で活躍し、ここ最近では破綻した日本航空の会長を就任し、再上場するまで回復させた功績を持っている。独特の経営手法は「アメーバ経営」とも呼ばれ、多くの企業が実践するほどである。また経営者を育てるために「盛和塾」を設立し、塾長として多くの経営者を育てたことも挙げられる。

第2章「挫折だらけの青春」

経営者として成功している反面、著者は少年・青年時代と失敗だらけの人生だったという。受験や就職に失敗してしまい、希望でない学校や会社に行くも、転職もあったのだという。様々な逆境を通しての学びを得て、現在のように経営者として成功していると言う。

第3章「会社は誰のものか」

著者は「京セラ」を設立し、そこから成長するまでの間のことを綴っている。とくに設立当初から成長するまでの間はまさに「苦難」の連続で、時には社員が反乱を起こすこともあったという。その体験の上で、会社は誰のものかについて定義している。

第4章「何のために生きるのか」

では人生はと言うと、富を得ること、生き方とはどのようなものか、苦労や修行とは何かを通じて、得ていきた著者の人生観には、本書のタイトルにある「ど真剣」がある。

自らどのようにして生きるのか、それは人々の人生を見たり、あるいは人生訓を見たりするなどで醸成されていく。生きることに「ど真剣」になることで、経営も含めありとあらゆることをひたむきに行い、今日を勝ち得てきた。その姿がここに表れていると言っても過言ではない。