パワードスーツ

日常の中に「SF」の要素が組み込まれている様なタイトルである。

本書の舞台は近未来の地方都市を舞台にしており、老人達が次々と失踪したときから物語が始まるのだが、やがて「連続失踪事件」から「殺人事件」へと発展したとき、「パワードスーツ」及びそれに関わっている人物を巻き込んでスリルもあり、滑稽でもありと言える様なミステリー作品である。

SFとミステリー、2つの要素を合わせながら展開していくのだが、高齢化・機械化などが重なり、複雑な形になっているような気がしてならない。裏を返してみれば複雑であるだけに、読み応えの良い一冊だったと言える。また、

「本書には、ある仕掛けがあります。注意してお読みください。」(p.2より)

とある。その「ある仕掛け」に気付いたときは驚いたのだが、文才が為し得ることだなということも覚えさせられる。「読ませる」ための冗句なのか、それとも「願望」なのかはこの一文を読む限りでは良くわからない。しかしこの一文があると好奇心をそそり、読ませてくれることには違いない。

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