浮気がバレる男、バレない女

日本の非婚・晩婚・少子化が進む一方で浮気に関するトラブルが急増している。最近では某人気アイドルグループにいたタレントが浮気を行い、謝罪会見せず、引きこもっている状態にあるという。それに限らず「浮気」にまつわる例はオピニオン誌に毎週・毎月のように報じられている。芸能人をはじめとした有名人に限った話であるが。

本書は絶えることのない浮気を16年の間、毎年1000件相談を受け、調査を行った探偵の立場から浮気のする人の傾向と手口、そして対策方法について提示をしている。

第1章「現代浮気事情、最前線」
浮気は今も昔も存在するものの、ここ数年急増している理由、それは「出会い」の場が多くなったことにある。インターネットの広がりにより「出会い系サイト」などがつくられたこと、さらにサイトを通じてリアルにおける出会いの場が増えたことが要因である。また、最近では「出会い系サイト」の他に「Facebook」「LINE」「Twitter」などのSNSも「出会い系サイト」と同じ役割を担っている。
サイトを通じて、見ず知らずの人を知り合うだけではなく「元カレ・元カノ」など今まで知った人々との出会いも増えていった。
さらに浮気事情もサラリーマンにとけ込んだところで行われたり、浮気調査ができないようなところにまで浮気行為の範囲も広がっていった。

第2章「浮気する人、される人」
浮気を完全になくすことは動物的にも不可能である。その「浮気」を行う要因は人としての出会いに飢えている、ストレスの発散、スリルを探求、自己実現など様々な要因が挙げられる。
そして自発的に浮気をする人、さらに浮気される人の傾向を実録で取り上げている。

第3章「浮気がバレない人の手口」
浮気をする人も、人それぞれである。浮気をする人の中には、探偵ですら手こずらせるような「浮気強者」と呼ばれるような人々もいる。会話や時間の使い方、さらには人身掌握法にいたるまで駆使されているのだという。

第4章「浮気を見抜く方法」
毎年1000件、それを16年もの間にわたって浮気調査を行ってきた。その中で浮気の傾向も、そして見抜く方法も独自の視点で編み出してきた。見抜く傾向にあるのは会話や仕草、など五感をフル活用して見抜けるのだという。

第5章「浮気発覚後の対処法」
浮気が発覚したとき、当然のごとく関係はこじれる。その時どのような対処をすればよいのだろうか。その一つとして「真実」を記録すること、そしてそれをはっきりとした形で明示できることが肝心である。ほかにも裁判沙汰にまでなった時の対応から、話し合い、守るべきものなどについて伝授している。

浮気の話題は今も昔もある。しかもそれは「自分に関係ない」と強く思っているほど、浮気されやすく、浮気しやすいような状況にある。浮気の感情から私たちは逃げられない今、浮気に対する「傾向と対策」を知るという点でユニークな一冊と言える。