恋都の狐さん

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「恋愛成就」というと神社が挙げられる。いわゆる「縁結び」のことを行っているのだが、縁結びの神社として有名なのが「出雲大社」であったり、石川県の気多大社であったり、京都府の地主神社などが挙げられる。他にも縁結びの願いを叶えられる神社はたくさん存在する。

本書の話に戻すが、本書の舞台は奈良の東大寺。東大寺に訪れた女性が偶然「狐(のお面を被った男性)」に出会うところから物語が始まる。「狐」というと「稲荷神社」に偶然立ち寄り、狐の神さまに出会ったのか、というイメージを持ってしまうのだが、「東大寺で「狐」と出会う」ことに著者の奇をてらった意図が見える。しかもその「狐」と女性が恋し、女性の日常生活に溶け込みながら生活を送っている。

「しかし「狐」はいったい何者なのか?」と言う疑問に答えが全くなかったところに読後感に違和感を残してしまった。ただ、小説は絶対的な正解を求めておらず、あくまで読んだ後でも残る「謎」を愉しむのであれば、十分愉しめる一冊だったと思う。

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