人生最強の武器 笑い(ジョーク)の力――ユダヤ人の英知に学ぶ

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「笑い」には様々な歴史が存在する。諸外国の文化には「ジョーク」が醸成されており、「英知」の塊として取り上げられることもある。
「笑い」の力は無限であるのだが、それはなぜ存在するのだろうか、そして「笑い」はどのような文化を形成づけたのだろうか。本書は英知からなる「笑い」についてスポットを当てている。

1章「「笑い(ジョーク)」は頭を研ぐ砥石」
「笑い」は知力を磨くための「砥石」と言われているという。それはどのような理由があるのだろうか。「病は気から」という言葉がある。「笑い」の感情が出ることによってストレスが和らぎ、筋肉の緊張がほぐれ、脳が活性化される。これについては医学的に証明されているが、肝心なのは「脳が活性化」されることにより、「知力を磨くための砥石」となっているのである。

2章「ユダヤ人とジョークとは」
本書のサブタイトルには「ユダヤ人の英知」と書かれている。ユダヤ人のジョークは著者曰く、毎日のようにメールが送られてきており、10通以上送ることもあったのだという。たくさんのジョークを考え、送ってきたことによって、ビジネス・プライベートに余裕が生まれ、富や名誉をほしいままの状態になっている。

3章「結婚は悲劇か、喜劇か」
結婚は喜劇であると著者は主張している。その要因として、ユダヤ人の言葉に、
「恋愛は熱病だ。結婚はすぐに効く、熱さましの薬だ」(p.56より)
という事が理由である。人それぞれによるのだが、恋愛の時はアツアツになるが、いざ結婚すると、倦怠期のような状態になる家庭も多い。そのことをジョークというよりも皮肉を込めて言っているのではないだろうか、と思えてならない。

4章「年収三万ドルの幸せ」
日本円にしたら「年収300万円」である。10年前に経済アナリストの森永卓郎氏が「年収300万円時代を生き抜く経済学」という本が出版されているため、日本ではジョークとはとらえずに現実として受け入れられていると言っても過言ではない。
しかし、ユダヤ人にとってはそのような年収でも「幸せ」にいきることができるという。その理由としては、「強かさ」もあれば、「笑い」もあるのだという。

5章「地獄に墜ちた大統領」
「地獄に堕ちるわよ」という言葉は確かとある占い師がテレビで言ったことから、一大ブームになった。このこと場通りになった人がアメリカ前大統領になったという。前の大統領は父親も大統領であった。名前は言わないものの、察しが付くだろう。ちなみに「地獄に堕ちた」というのは実際にそうなったわけではなく、ある種の「皮肉」を込めていることを念頭に置いておく。

6章「老いは誰にも同等に訪れる」
最近では「終活」という言葉もあれば、「老い楽」という言葉もある。超高齢社会と呼ばれているだけあり、老い方もきれいにしたい、という人も少なくない。誰しも老いは訪れることは何もジョークではなく、現実に起こる。
そう考えると、ジョークの本なのにも関わらず、現実を見てしまう自分を映しているようだ。

7章「北朝鮮は、ジョークの宝庫」
おそらくこれほど不謹慎といえるような章はないと言える。火薬庫のような国家だが、ジョークの宝庫と呼ばれるような場所であると著者は主張している。北朝鮮で直接ジョークを行ったら、即死刑といえるようなジョークばかり本章にて集まっている。

8章「「相対性理論」の生みの親」
「相対性理論」はアインシュタインが発表した、物理学の代表的な理論である。元々アインシュタインもユダヤ人であり、幼い頃からジョークを好んでいたという。そのジョークが積もりに積もって「相対性理論」が生まれたのだという。

9章「人格高潔な裁判官」
裁判官は高潔な存在であるそうだが、むしろ「高ケツ」と呼ばれているだけあって、世間に対して、検察に対して尻を向けている。

10章「砂漠の中のネクタイ屋」
最後は「ユダヤ商人」の事を表している。その商人が砂漠にいるにも関わらず、ネクタイを売る、という図々しさや不遜を表していることを皮肉っている。

日本は「笑えない社会」といえるのかもしれない。日本人ならではの気質もあるのだが、現実的に経済は復調し始めたものの、失われた時代が続いているため、世代によっては「絶望」しか見えない人たちもいる。しかし「笑い」はそのような状況から脱するささやかな薬である。「ささやか」という言葉を使ったのは、効果は薄いものの、付け焼き刃ながら、明るい社会になるためのきっかけになる事にある。

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